鹿児島県さつま町の弾薬庫(火薬庫)建設計画を考える会の学習会が23日、同町の宮之城ひまわり館であった。町内外の約80人が参加。町が進めてきた防衛施設誘致の経緯や、22日に示された中岳周辺における弾薬庫適地調査方針について理解を深めた。
約50人が参加した1月に続き2回目の開催。事務局は、町への公文書開示請求で確認した防衛省への誘致請願書(2021年12月14日付)の内容を紹介した。町側が候補地に紫尾山、鶴田ダム西南斜面、中岳の一帯を挙げ、立地可能と考えられる施設として野外訓練所や後方支援備蓄施設などを提案していたと報告した。
会場からは「初めて聞く内容。行政側は積極的な情報発信が必要」「予定地が示された以上、弾薬庫反対の署名活動を実施するべきだ」といった意見が出た。
事務局の河野修一さん(78)は「弾薬庫についてそれぞれ賛否あると思うが、まずは一連の建設計画について考える材料を提供していきたい」と話した。