鉄道ジオラマ、入魂の第3弾が完成 新庄神室産業高生が真室川と鮭川分を制作

真室川町と鮭川村の鉄道ジオラマ(手前)を制作した新庄神室産業高の生徒たち=新庄市・同校

 新庄市の新庄神室産業高(斎藤潤弥校長)の生徒たちが制作を進めてきた真室川町と鮭川村の鉄道ジオラマが完成した。2021年度から進めている事業の第3弾で、24日に新庄市のゆめりあでお披露目される。

 同校は、ゆめりあを管理する最上広域市町村圏事務組合と協定を締結し、最上8市町村の観光名所や風景を紹介するジオラマを課題研究の授業の一環で制作している。23年度はJR奥羽本線が走る両町村分を環境デザイン科、機械電気科の3年生計10人で制作してきた。

 生徒たちは5月に両町村の職員を授業に招き、自治体の魅力をヒアリングした。それを元に鮭川村の庭月観音や真室川町の温泉施設・梅里苑といった観光名所や施設の配置を決め、機械電気科の生徒が列車のプログラミング、環境デザイン科の生徒が建物の模型や山、川などの地形部分を担当した。

 ジオラマは1.8メートル四方の大きさ。機械電気科の池田麟太朗さん(18)は「列車が駅でぴたりと止まるように車両を感知するセンサーを配置し、加速と減速のプログラミングをした」と工夫を話す。建物の模型を担当した環境デザイン科の佐藤翔さん(18)は「真室川町の正源寺を実際に見に行き、屋根の傾斜などを本物に合わせた。地元の建造物を改めて見ることで新たな気付きがあった」と振り返る。

 お披露目会は24日午前10時からゆめりあ鉄道ギャラリーで開かれ、同20分から生徒が学習発表を行う。24年度は金山町と大蔵村分を作る予定。

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