乃木坂46写真集『あの頃、乃木坂にいた』井上和、五百城茉央、小川彩に聞く“5期生”の揺るぎない連帯感

2022年2月に乃木坂46に加入して以降、グループの未来を担う存在として大きなポテンシャルを見せ続けている5期生メンバー11人。そんな乃木坂46・5期生の写真集『あの頃、乃木坂にいた』(マガジンハウス)が2月20日に発売された。何気ない日常の一コマや“初めての修学旅行”など、彼女たちの多面的な魅力が収録されている。

今回、リアルサウンドブックでは5期生の井上和、五百城茉央、小川彩にインタビューを実施。写真集撮影時の雰囲気、その中で感じたデビュー当初から今日までの11人の変化、また6期生募集が開始された現在の心境などについて、話を聞いた。

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普段のみんなの空気感がそのまま出てる

――1泊2日での撮影、どのように過ごされたのでしょうか?

五百城茉央(以下、五百城):いつもみんなでいると個別のグループにわかれるんじゃなくて、11人全員でわいわいしていることが多いんです。この撮影でもそうでした。まるで楽屋にいるよう感じです。だから自然体で、みんなで楽しくしているところを撮っていただいているシーンが多くて、そんな普段の空気感が出てるんじゃないかな。

井上和(以下、井上):(コンセプトが)修学旅行だよって言われたので、みんなで泊まれる! わくわくみたいな(笑)。でも、旅館で浴衣を着て過ごしたりして、みんなのいつもとちょっと違った一面も見ることができました。その子自身が変わるわけじゃないんですけれど、シチュエーションが変わると少しテンションも上がるじゃないですか。旅行に行くときのドキドキ感もあったと思います。

小川彩(以下、小川):みんなが普通に喋っているところに、カメラマンさんが撮りに来てくれるみたいな感じだったよね。

井上:みんなでわちゃわちゃ食べて遊んで、もう本当に時間を気にせず遊んで、喋り倒している感じで。といっても、スタッフさんたちは時間をすごく気にしてくださっていたと思うんですけど(笑)。でも、本当にこれを撮られて大丈夫なのかな、こんな感じで良いものができるんだろうかと思ってしまうくらい自然体でした。撮影しているということさえ、気にしていなかった瞬間もありましたね。

五百城:普通にご飯を食べていて、気づいたら「あ、撮られてる」みたいな瞬間もあったり(笑)。

――撮影時のアウターやマフラー、カバンのキーホルダーなど、メンバーごとに個性が表れています。身につけているアイテムはどのように決まったのでしょうか?

井上:衣装さんがあらかじめそれぞれのイメージに合わせて決めてくださってはいたんですけど、多めにほかの衣装も用意してくださっていてその中でも「私はこう着崩したいです」という要望をいろいろ採り入れていただいて。だから結構、素の私たちに近いかもしれない。

小川:リボンの色は赤と青どちらがいいかなど、自分たちで色を決めていました。バッグについたキーホルダーは自分で持ってきたものなので、個性が出ていて私もすごく好きです。実際、制服の上に着ているダッフルコートは学校でも同じようなものを着てたんです。

五百城:(制服姿で11人が並んでいるページを見ながら)すごく個性が出てるよね、このカット。(奥田)いろはがヘッドホンつけてたり、(一ノ瀬)美空が白いマフラーだったり。彩はしっかりトマトがついてるんですよ。

井上:茉央は何をつけてたの?

五百城:古着屋さんで買ったブレスレットをつけてましたね。

井上:かわいい、いいねえ。

五百城:ファンの方々にも、「この子ってこんな感じだよね」と思いながら見ていただけるといいですね。

――ジャージの着こなしも少しずつ違っています。

小川:そうですね。(菅原)咲月がジャージを腰に巻いて半袖だったり(笑)。

井上:高校入学のときってジャージのサイズを選ぶじゃないですか。ちょっとダボッと着たいから、実際のサイズより大きいものを買ってた時のことを思い出しました。

五百城:そういえばこの撮影のときも何人か大きいサイズに変更してたよね。やっぱり大きいほうがかわいいからって。

――他のメンバーの着こなしを見ての印象はいかがでしたか?

井上:わりと解釈一致の子が多かったかな。

五百城:特にリボンの色ですかね。(池田)瑛紗はもう絶対に青って感じだし。

小川:“なおまお”もそうだよね。

五百城:そうだね。私と(冨里)奈央は二人とも、一緒に青系にしてますね。

井上:自分のことになっちゃいますけど、私は学生の頃はわりと王道ファッションで、クリーム色のセーターとかを着たことがなかったんですよ。でも、衣装さんがイメージに合わせて割り振ってくださったクリーム色のカーディガンを着てみたときに、自分がこれまで着てこなかったからこそ「何かちょっといいかも」と思いました。

小川:私も制服がずっとセーラー服だったから、違うタイプの制服が着られてちょっとうれしかったです。

五百城:うん、私もスカートがすごく長い学校だったから、これぐらいの丈はなんだか女子校感がありましたね。

――今回の写真集に限らず、さまざまな媒体で被写体になることが多いと思いますが、撮られ方の参考にするものは何かありますか?

五百城:乃木坂46の先輩の方々の写真集や雑誌ですね。すごく参考にさせていただいてます。

井上:もちろん先輩の写真集もそうなんですけど、私は同期にもめちゃくちゃ影響を受けているんです。一緒に加入して同じ時間の中で成長しているみんなが、私にはできない表情をしていると、危機感を持つこともありますし。特に研究するわけではなく、好きでみんなの写真を見ているだけなんですけど。私もこんな表情をしてみたい、こんなふうに撮ってもらいたいと思うことは多くて、すごく影響はもらってますね。

――写真集のタイトルには『あの頃、乃木坂にいた』と過去形になっていて、少し不思議な感覚の言葉です。

井上:タイトルを見たときに、思い出のアルバムみたいなものになったらいいなと思いました。この先、乃木坂46としての人生もどんどん長くなって、そのうち卒業という未来も来ると思うんですけど、いつかみんなで見返して「この頃一緒に乃木坂46にいた私たち、キラキラしてるな。やっぱり好きだな」って思えるものになるのかな。

五百城:このタイトル通りになるときがいつか来ると思うんですけど、しっかり大人になったときに見たらどんな感じなんだろう。将来、この写真集を見たら絶対楽しいよね。

小川:これからみんなどんどん成長していっちゃうから、“今”って本当に今しかないですよね。でも、その“今”をこうやって撮ってくださって写真集にしていただいている。

――グループ加入から2年が経ちました。デビュー当初からのご自身の変化はどのようなところで感じますか?

五百城:オーディションのとき、写真撮影のテストのようなことをしたんです。その頃はまだ写真を撮ってもらう経験がなかったから、ロボットかというくらい動けなさすぎてガチガチだったんですよ。もしその頃にこの写真集の撮影があったら、私の顔は全部苦笑いになっていたはず(笑)。この2年でいろんな場所で撮影していただいて、自分自身もいろいろ学んだり、緊張せずにリラックスできるようになったりして、楽しい表情をたくさん出せるようになっているんじゃないかと思います。

小川:この2年間の出来事を思い返したら毎日いろんなことがありすぎて、これ本当に2年でできる? っていうくらい、たくさんのことをさせてもらっています。一番大きいのは、やっぱりこの環境に慣れてきたこと。見た目もそうですけど気持ちの変化もあって、自分の中でもちょっとずつ成長していけてるんじゃないかな。

井上:私自身は正直、あまり2年前と変わってないんじゃないかと思うことが多くて。変わっていないというより、もう2年も経ったのかという感じで一つひとつの変化に自分でも気づけていないのかもしれない。でも、このお仕事をしているといろんな媒体でその時々の自分を撮ってもらえるじゃないですか。それを見返すと、感覚的にではなく視覚的に見えるものとして表情の変化がわかるし、ダンスも少しだけ先輩に近づけた気がすることもあります。それは私だけじゃなくて5期生全員ですね。みんなの雰囲気は変わらないけど、一緒に少しずつ大人になっている。それが感慨深くて、「素敵だな、エモいな」って思います。

――この2年間、5期生単位での活躍も目立ちました。乃木坂46全体とは異なる、5期生だけのまとまりだからこそできることはありますか?

井上:もちろん乃木坂46がホームであることに変わりはないんですけど、その中でも5期生は一緒に過ごしている時間も長いので、言い方が難しいですけどちょっと家族に近いというか、気兼ねなくいられる感じはあります。

小川:この活動をしていると、「自分って何なんだろう?」って思うときがあるんです。だけど5期生の中にいるとそれを思い出せるというか、素の自分でいられる気がしています。5期生で過ごしているこの空間も、はしゃいでいるみんなを見ているのも大好きなんです。

五百城:先輩たちと一緒にいるライブなどでは、先輩が仕切ってくれたり面白いことを言ってくれたりして、空気を作ってくださるんですけど、5期生だけの番組やライブではそれを自分たちでやらなければいけない。それぞれに少しずつ、自分は今こうするべきだなと考えて動けるようになってきているんじゃないかなと思います。

井上:今、五百城も言ってくれたように、先輩たちと一緒にいるときはやっぱりまだ少し甘えたい気持ちもあるし実際甘えているところも多いんですけど、それが100パーセント悪いことだとは思わないんです。でも、そろそろ6期生のオーディションも始まって後輩が入ってきたりもするので、それだけじゃいけないんだなと5期生全員がなんとなく考え始めている時期だと思います。

――周りの5期生メンバーの意識も少しずつ変わってきていますか?

井上:特に2年目に入ってからの5期生での活動は、やっぱり今までとは少し違ってきていて。昨年のライブ『新参者』でそれを強く感じたんですけど、パフォーマンスしているときでもMC中でも、お互いにすごく信頼はしているけど甘えない関係になっている。ちゃんと自分から前に出ていくんだという感覚になってきていると思います。今の努力の仕方が合っているのかはわからないですけど、先輩たちと一緒の活動するときにもそういう自分たちでいられるようにしたいですね。

――6期生募集の話題も出ました。近い未来に誰かの先輩という立場になることについて、何かイメージは描けていますか?

五百城:先輩を見ていて、こんなところが素敵だなとか、自分もこんなふうに行動できる人になりたいなと、5期生はそれぞれに思ったりしていると思うんです。なので、6期生の子が入ってきたら、自分もそう思ってもらえるような行動ができる人になっておきたい。今はまだまだですけど(笑)。でも、6期生の子から見て、気兼ねなく接することができる存在になりたいですね。

小川:今は私が最年少ですけど、6期生の子たちが入ってきたらきっと、私より年下の子も入ってくると思います。私自身も変わらなきゃと思うし、(4期生の最年少だった)筒井あやめさんにしていただいたようなことを、私も後輩にしてあげられたらなと思っています。私、これまでの部活動とかでも、後輩っていう存在が実はけっこう好きなんですよ。だから、すごく楽しみでもあります。

井上:乃木坂46の先輩から、「身近な人に尊敬してもらえるような、憧れてもらえるような人になることが目標なんだ」と言われたことがあるんです。そういう考え方ってすごく素敵ですし、これが私の好きな乃木坂らしさみたいなものだなとも感じました。新しいメンバーも入ってグループは常に変化し続けるけれど、そういう部分は変わらずにいたいですね。私、「後輩が“先輩にさせてくれる”」っていう言葉がすごく好きなんです。

――後輩という存在ができることによって、自分の中に先輩としての自覚が芽生えるということですね。

井上:やっぱり、実際に後輩メンバーが入ってくると決まったら、私自身もシャキッとした気持ちになりますし。新しく入ってくる後輩たちも、私たちが先輩を見ていたような目で私たちのことを見るんだって思うと、憧れてもらえる人になりたいという思いも芽生えます。その目標に向かって、さらに頑張っていきたいなって思っています。

――写真集『あの頃、乃木坂にいた』は、そうした変化を迎える直前期の5期生を記録するものでもありますね。

井上:まだ変化していく過程の、少女から大人になっていく時期を撮っているものでもありますし、あどけなさも残っているけど加入したばかりの頃よりはできることも増えている。私個人の話をすれば正直、どうしたらいいんだろうというモヤモヤを抱えて悩んでいた時期でもありました。それらも含めて、その時の私たちはこの写真集の中でしか見られない。この時期の5期生の姿を見て、素敵だなって感じてもらいたいし、これから先に見た時でも「あの頃はまだあどけなかったよね」って思い返してくれたら嬉しいです。

五百城:みんなで楽しそうにしている様子もあれば、すっとした表情もあって、5期生のいろんな姿が見られると思います。読み返すたびに、やっぱり5期生のことが好きだなって思ってもらえる一冊になっていたらいいですね。

小川:5期生のみんなにはいろんな面があると思うんですけど、私はその全部がすごく好きなので、もう「みんなを見てください!」という感じです。みんな本当にかわいいから、それが自慢というか(笑)、存分に見ていただきたいなって思います。節目節目でこの写真集を見返して、見るたびにまた違う気持ちになるような、大切な卒業アルバムみたいな宝物になってくれたらと思います。

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