天井に「双龍」現る 長崎県南島原市の八幡神社

氏子有志5人で制作した「双龍の図」=長崎県南島原市有家町、八幡神社

 長崎県南島原市有家町の八幡神社(野澤正三宮司)の天井に19日、今年の干支の辰にちなんだ「双龍の図」(縦横1.8メートル)が登場した。
 450年前ごろの安土桃山時代に創建された同神社は長年の風雨にさらされ、天井が腐食していた。山口忠宗さん(73)ら氏子有志5人が「せっかく修繕するなら縁起のいいものを」と一念発起。年初から約1カ月かけて制作した。
 島原半島のシンボルの一つ、平成新山(1483メートル)と躍動感あふれる「金」と「銀」の昇龍を描いた。山口さんは「神社周辺は少子高齢化の影響で活気がなくなりつつある。双龍が子どもからお年寄りまで地域の人々が集うきっかけにしたかった。勢いのある龍のように、絵馬を見た人の運気も上昇してほしい」と願っていた。

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