吉川茉優[ライブレポート]音楽にかける強い想いを歌声に乗せて届けた初のワンマンライブ「これから最強のアーティストになれるように頑張ります!」

吉川茉優[ライブレポート]音楽にかける強い想いを歌声に乗せて届けた初のワンマンライブ「これから最強のアーティストになれるように頑張ります!」

ソロアーティスト・吉川茉優が、2月23日(金・祝)に東京・LOFT HEAVENで初のワンマンライブ<吉川茉優 Re:1stlive 正夢>を開催した。

吉川は、2022年5月にアップアップガールズ(2)を卒業後、ソロとして本格的なアーティスト活動を開始。これまで、自身の楽曲や吉川友とのコラボシングルなどをリリースし、ライブ活動も積極的に行なってきた。生誕祭などの単独公演は実施きたものの、正式なワンマンライブは今回の<吉川茉優 Re:1stlive 正夢>が初となる。

同公演のセットリストは、「BABAHERA」を除く全曲を吉川が作詞したオリジナル曲で構成。ライブ当日24時に配信リリースされた「雪時計」を始め、「お前の上でダンスを踊る」「わたしだってドリーミングガール」といった新曲3曲を初披露。さらに、初めてギターの弾き語りを行なうなど、アーティストとしての成長をしっかりと見せるステージをくり広げた。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

大勢のファンが集まる中、白いレースを施した淡いグリーンのロングワンピーススタイルの吉川がステージに登場。吉川の楽曲の作曲を手がけるギタリストのMitsuo、ピアノ/キーボードの楢原英介、マニピュレーターの新山俊也というバンドメンバーとともに、吉川は高揚感溢れるダンスチューン「ユメノツヅキ」からライブをスタートした。秋田出身の吉川は、地元レペゼンのヒップホップナンバー「BABAHERA」で秋田弁ラップを披露。彼女は、秋田の神様の使者・なまはげとともにフロアを熱くする。ここで吉川は早くも新曲を披露する。新曲「お前の上でダンスを踊る」は、これまでの彼女の曲にはなかったエモーショナルなロックナンバー。クールで熱いボーカルで歌唱した彼女は、ライブの熱量を上げるようにアップチューン「love rescue」を投下。観客とともにノリノリの空間を作っていった。

MCタイムで自己紹介した吉川は、“珍しく本番5分前に、ヤバい!緊張してるって思ったんですよ(笑)。でも、今日は緊張してる暇もないくらい、みなさんと音楽を楽しんでいきたいです! 今日のライブは、自分にとって大きな一歩になるんじゃないかなと思ってます。ソロになって1年半、やっと夢の単独ライブができてホントに嬉しいです”とライブの意気込みを口にした。

続けて彼女は“今日はライブを通して、大きな一歩を踏み出したいと思っているんですけど、最近私、音楽的に別の新たな一歩を踏み出したんです。ギターを始めたんです! まだまだ小さな小さな一歩ですけど、今日は、みなさんと小さな一歩目を共有したいです”と語った。そして吉川はアコースティックギターを手にすると、「甘雨」の甘いメロディを会場に届ける。彼女の奮闘ぶりに、会場から温かい拍手が送られた。

この日2曲目となる新曲初披露は「雪時計」。“雪が溶けて季節が変わっていく気持ちと、忘れられない人への気持ちがなかなか溶けて消えないよって、そんな2つの想いを込めて歌詞を書きました”という楽曲は、ハネるビートに切なく温かいメロディが響くミディアムナンバー。しなやかなボーカルと、後半のラップのバースのコントラストが小気味いい。吉川の新鮮なアプローチに、観客は大きな拍手を送る。バンドメンバーがステージに戻り、スタンドマイクを握った吉川は、「黄色」「Unfamiliar」といった心地よいナンバーを歌い、会場の空気を和やかにしていった。

気づけばライブも後半戦に突入。3曲目となる新曲は「わたしだってドリーミングガール」。吉川は“可愛い感じで、みんなと一緒に盛り上がれる曲なんですよ。最初に入るクラップと、サビの振りも一緒にやってください!”と語り、“ここから盛り上がるブロックです。楽しんで行くぞ!”と声を上げると、観客は“オー!”の大歓声で応えた。新曲「わたしだってドリーミングガール」は、可愛いメロディのポップチューン。弾けるようなビートに、会場のボルテージは上昇した。トロピカルフレイバーのミディアムナンバー「trip」で夏の避暑地感を演出したあとは、アゲアゲのサマーチューン「夏兎」をドロップ。吉川と観客がタオル回しをくり広げ、季節を飛ばして夏モードの大盛り上がりを見せた。

MCタイムで吉川は、ソロになってからを振り返り、そしてこれからについてを語っていった。“新曲もたくさん増えて、自分のオリジナル曲だけでライブをさせてもらいました。1年半で、これだけたくさんの曲ができて、こうして自分の曲だけで自分のライブができるっていうのは、ホントに感謝だしすごく幸せです。アイドルからアーティストって道に来た時に、たくさん悩んだりもしました。アイドルのまーちゃんじゃないと応援してもらえないのかな?とか、アーティストの道って思ってた以上に大変だなとか、実際になってみてわかったこと、気づいたことがたくさんありました。でも、自分が作ってる音楽や自分が届けてるものにはすごく自信があります。なのでこれからも、もっといい音楽やライブをたくさんするので、これからもアーティストで頑張るまーちゃんをみなさん応援してください!”と、しっかりと思いを伝えると、会場は大きな拍手に包まれた。

ライブも残すところあと2曲。吉川は、切ないメロディが響く「恋藍」を歌唱。彼女は、ずっとそばにいて欲しいという想いを歌に込めて観客に届けていく。ラストチューンは、明るいメロディが響くポップソング「言えないリクエスト」。君が好きというストレートな想いを歌で響かせ、会場を温かい空気に包み込んでライブは終了となった。

最後のMCで吉川は、“ホントにライブがあっという間で、体感10分くらいに感じました(笑)。今日の大きな一歩を、さらに次のステップにつなげていきます。まだまだ未熟なアーティストですけど、これから最強のアーティストになれるように頑張ります! これからもよろしくお願いします!”と熱い言葉を口にして、吉川の記念すべき初ワンマンライブは締めくくられた。

新曲3曲を初披露や、ギターの弾き語りにチャレンジしたりと、吉川の音楽にかける意欲と彼女のポテンシャルの高さが伝わるライブとなった。2011年に地元でアイドル活動をスタートし、2017年から2022年までアップアップガールズ(2)の歌の柱として頑張ってきた彼女。ソロとなって1年半、着実に成長を遂げてきた吉川のアーティストとしての伸び代はまだまだある。初ワンマンライブを経て、ソロアーティストとしてさらに前進していく吉川茉優の活躍に注目してほしい。

吉川茉優ワンマンライブ<吉川茉優 Re:1stlive 正夢>

吉川茉優「雪時計」

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