エアコンの電気代は「こまめに消す場合」と「24時間つけっぱなしの場合」でどれくらい違うの?

エアコンを「1日中つけっぱなし」と「こまめに消す」ではどっちがお得?

ダイキン工業株式会社では、エアコンを1日中つけたままにした場合と、こまめに消した場合の電気代を検証しています。

検証では、深夜~早朝(23:00〜06:00)・日中(6:00〜18:00)・夜間(18:00〜23:00)に分けて、それぞれの消費電力量と電気代を比較しています。

検証結果を表1にまとめました。

表1

※電気代単価27円/kWhとして計算

※ダイキン工業株式会社【mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?】を基に筆者作成

表1を見てみると、エアコンはこまめに消すよりもつけたままのほうが、消費電力が小さいことが分かります。

30分程度の外出であれば、エアコンはつけたままがお得といえるでしょう。

エアコンを「1日中つけっぱなし」と「生活に合わせて消す」ではどっちがお得?

同調査では、30分ごとではなく、生活に合わせてエアコンの電源をON/OFFした場合の検証結果も発表されています。

検証結果は表2の通りです。

なお、想定されたスケジュールでは、外出時(1日6回、1回30分〜2時間程度)と、夜間の就寝時(23:00〜7:00)にエアコンを切っているようです。

表2

※電気代単価27円/kWhとして計算

※ダイキン工業株式会社【mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?】を基に筆者作成

今回の結果では、エアコンをつけたままにするよりも、生活に合わせて消したほうが消費電力が小さいことが見て取れます。

とくに夜間就寝中はエアコンを消しておくことで、その分の電気代がかからずに済むようです。

ただし、外気温が低い日の夜間にエアコンを消すと室温が下がり、朝の稼働時に大きな電力を消費してしまう可能性があります。

ゴミ捨てや子どもの送迎など、30〜1時間ほどの外出が多い日中はつけたままにするなど、使い分けることがポイントといえるでしょう。

電気代の節約につながるエアコンの使い方

エアコンが最も電力を消費するのは、エアコン起動後から設定温度に達するまでの間です。

設定温度に達したあとは一定の電力で稼働できるため、消費電力はおさえられます。

一方で、30分程度の短時間でエアコンをこまめに消すとその度に室温が低下し、エアコン起動時の消費電力は大きくなります。

そのため、20度ほどの設定温度でつけたまま過ごしたほうが、室内を一定の温度に保て暖房効率が上がるのです。

さらに、湿度を上げると体感温度が高くなるといわれているため、40~60%の湿度に保つことも有効です。

ほかにも、室外機の周囲にものを置かない、エアコンのフィルターをこまめに掃除するなど使い方に注意することで、電気代を安くおさえられる可能性があります。

30分程度であればエアコンはつけたままが電気代をおさえられる

エアコンは30分ごとにこまめに消すよりも、つけたままにするほうが電気代はお得ということが分かりました。

一方で、長時間の外出時や就寝時には、エアコンを消したほうが電気代を節約できます。

そのほかにも、今回ご紹介した方法を意識することで、より電気代を安くおさえられるでしょう。取り入れられそうなことから取り入れて、節約を目指しましょう。

出典

ダイキン工業株式会社 mission5-2 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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