日亜、レーザー技術で映画に貢献 米アカデミー科学技術賞

米映画芸術科学アカデミーの科学技術賞授賞式でスピーチする中津嘉隆さん=23日、米ロサンゼルス(Phil McCarten/(C)A.M.P.A.S.提供・共同)

 【ロサンゼルス共同】米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが映画界への技術的貢献をたたえる科学技術賞の授賞式が23日、ロサンゼルスで開かれ、日亜化学工業(徳島県阿南市)の技術者5人に技術成果賞が授与された。プロジェクターのレーザー技術が評価された。出席した中津嘉隆さん(38)は取材に「苦労がこういう結果になり喜ばしい」と語った。

 中津さんらは青色と緑色のレーザーダイオードを光源にして技術を実現し、色鮮やかで美しい映像を可能にした。技術は2015年ごろから日本国内の映画館に導入され、世界的に広まった。

 日亜は、ノーベル物理学賞の中村修二さんの元勤務先としても知られる。

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