全日制は過去最低0.88倍 和歌山県高校入試の一般出願、神島・経営科学は41人超

2024年度和歌山県立高校入試の出願状況(紀南関係分)

 和歌山県教育委員会は22日、2024年度県立高校入試の一般出願(一般選抜・スポーツ推薦)状況を発表した。全日制の出願倍率は過去最低の0.88倍。一方、日高以南では神島の経営科学科が県内で3番目に高い1.34倍で、入学者枠120を41人上回る161人が出願した。

 全日制は29校4分校56学科・コースで6123人を募集。一般選抜に5326人、スポーツ推薦に88人の計5414人が出願した。倍率は前年度まで4年続いた0.89倍を下回り過去最低を更新。24校4分校39学科で出願者が入学者枠に満たず、1倍を下回った。

 出願倍率は和歌山工業の建築科の1.65倍が最も高く、同校創造技術科の1.48倍、神島の経営科学科の1.34倍、星林の普通科の1.22倍、和歌山工業の産業デザイン科と桐蔭の普通科の1.18倍などと続いた。

 日高以南で1倍を超えたのは神島の経営科学科を含む4校5学科。神島の普通科は入学者枠120に134人が出願し1.12倍、田辺工業の情報システム科は40に44人が出願し1.10倍、紀央館の普通科は118にスポーツ推薦を含め128人が出願し1.08倍、田辺の普通科は200に206人が出願し1.03倍だった。

 新設される串本古座の「未来創造学科」には入学者枠116人に67人が出願、0.58倍となった。同学科には3コースあり、このうち「宇宙探究コース」(入学者枠36)に出願したのは3人だった。これと別に全国募集で4人が同コースに内定している。

 定時制は7校9学科が495人を募集。173人が出願し、倍率は0.35倍だった。

 本出願は3月4、5日で、一般選抜の出願者はこの際に志望先を変更できる。学力検査は11日、面接や実技などは12日。合格発表は19日午前10時にある。

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