熊野本宮大社で土俵入り 照ノ富士関、世界遺産20年

田辺市の熊野本宮大社できょう(24日)、大相撲の横綱・照ノ富士関が土俵入りを奉納しました。

大相撲の横綱・照ノ富士関が土俵入りを奉納(24日・熊野本宮大社)

土俵入りの奉納は、熊野本宮大社や熊野古道で知られる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が今年7月、遺産登録から20年を迎えるのを記念して行われたものです。

第73代横綱・照ノ富士関は、両膝のけがなどで大関から西序二段48枚目まで番付を落とした後、再び再入幕を果たして横綱までのぼり詰めていて、その姿は、蘇りと再生の地「熊野」を体現していると言われ、神前で力強く四股を踏む姿に、集まった約600人の観客から拍手がわき起こっていました。

照ノ富士関は「よみがえりの地といわれる熊野本宮大社で土俵入りができてうれしい。これをきっかけに大阪場所で成果を出せれば」と話していました。

新宮市から訪れた29歳の女性は「神聖ですがすがしい雰囲気の中、横綱の迫力ある姿が見られてうれしい。記念の一日になった」と喜んでいました。

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