【リビングカルチャー倶楽部×枚方T-SITE】3月30日(土)『源氏物語』関連イベント参加者募集中

枚方の平安時代ものがたり

リビングカルチャー倶楽部×枚方T-SITE

『源氏物語』関連イベント参加者募集中

NHKの大河ドラマ「光る君へ」がスタートし、平安時代の生活や文化が注目されています。そこで、枚方市に息づく「平安時代(※)」に注目しました。また、リビングカルチャー倶楽部×枚方T-SITEの初コラボイベント、90分でわかる!「源氏物語」「紫式部の生涯」の参加者の募集も開始。歌人の林和清さんを講師に迎える貴重な1日講座です。

※平安時代とは、794年(延暦13年)、桓武天皇による平安京遷都から鎌倉幕府成立までの約390年間を指す。王朝文化が花開いた時代とされる

出典:リビング大阪Web

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

これは、『伊勢物語』の中で在原業平(825~880)が詠んだ和歌。詠まれた場所は、惟喬(これたか)親王(844~897)の別荘だった枚方の渚院(なぎさのいん)でした。惟喬親王は文徳天皇の第一皇子でしたが、立太子争いに敗れ、渚院をはじめとした別荘で和歌を詠み、宴を催して心を慰めたといわれています。

「平安時代、都の貴族が鷹狩などでよく訪れたのが“交野ケ原”、現在の枚方・交野の丘陵地です。交野ヶ原に隣接する枚方市渚地区にあったとされる渚院の桜は、業平が詠んだように、とりわけ美しかったのでは」と話すのは、同市の歴史に詳しい文化財課 市史資料室の鈴江智さん。現在、渚元町にある“渚院跡”は、京阪御殿山駅から歩いて10分ほどの場所ですが、鈴江さんによると、渚院がこの場所にあったという証拠はないそうです。

渚院跡には、その後建てられ廃寺となった観音寺の梵鐘(写真・枚方市の有形文化財)や在原業平の歌碑(同)、石碑などが残されています。

出典:リビング大阪Web

観音寺の梵鐘

出典:リビング大阪Web

在原業平の歌碑

狩り暮らしたなばたつめに宿からむ天の河原に我は来にけり

『伊勢物語』に登場するもう一つの枚方のスポットは“天野川”です。鈴江さんによれば、「これも在原業平が詠みました。惟喬親王らが渚院で桜をめでた後、日暮れになり、さらに酒宴を催そうと風情のある場所を探して見つけたところが“天の河”だったと書かれています」。

この歌の場所が現在の天野川のどのあたりだったのか…はわかりませんが、枚方市や交野市を彩る七夕伝説はこの頃のエピソードをもとにされていることがわかります。

和歌にもなり、物語にも登場する枚方の歴史スポット。地元に息づく平安ロマンに心を寄せてみませんか。

【初開催 読者先着100人限定】リビングカルチャー倶楽部×枚方T-SITE90分でわかる!「源氏物語」「紫式部の生涯」

リビングカルチャー倶楽部と枚方T-SITEが初めてタッグを組んで開催する1日講座。リビングカルチャー倶楽部の人気講師であり、歌人、現代歌人集会理事長でもある林和清さん(写真)を招いて、源氏物語と紫式部をテーマにした“90分でわかる!”1日講座を枚方T-SITEで開催します。

出典:リビング大阪Web

紫式部が生きた時代を踏まえながら、世界中から愛される古典文学の世界を、わかりやすく解説してくれます。講座の後は、枚方T-SITEから、関連本の紹介も。

★日時・定員:3月30日(土)1回50人 ※先着順

1部「90分でわかる!源氏物語」 午後1時~2時40分

2部「90分でわかる!紫式部の生涯」 3時30分~5時10分

★会 場:枚方T-SITE4階イベントエリア

★参加費:1講座3000円、2講座5000円(別途事務手数料150円要)

★参加方法:電話、下のリンクからお申込みを

枚方教室 TEL 072-843-0001(日・祝除く午前10時~午後5時)

お申込みはコチラから 3月22日(金)締め切り

出典:リビング大阪Web

大阪府枚方市岡東町12-2(京阪枚方市駅直結)TEL 072-844-9000

https://store.tsite.jp/hirakata/

© 株式会社サンケイリビング新聞社