「ヘビースモーカーにもほどがある!」元阪神・鳥谷敬が明かしたプロ野球選手の「喫煙率」に驚きの声多数

阪神の春季キャンプで「臨時コーチ」を務める鳥谷敬氏(左)

2月23日、元阪神の鳥谷敬氏が『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演。プロ野球界における喫煙者の多さを明かし、ネット上で驚きの声があがっている。

鳥谷氏は、自分は吸わないとしながらも、

「野球選手はけっこう、ホテルからのバスが喫煙車と禁煙車で分かれて半々になるぐらい、けっこういました。試合中も吸う人は、めちゃくちゃ吸います」

と発言。続けて、

「ベンチの後ろ行って、打席に入る前に1回、守備と打つことの切り替えみたいなので。ちょっとでもタバコ吸って、こっから打つほうになるんだよ、みたいな切り替えでやるっていう人が結構いました」

とも語り、千鳥・大悟ら共演者を驚かせた。この鳥谷の発言に、ネット上では

《喫煙によって本当に「切り替え」ができるのでしょうか?(略)スポーツも科学するのが当たり前の時代ですが、喫煙に関しては時代遅れになってはいないでしょうか?》

《昔は喫煙に対して寛容だったこともあり、長嶋や王も喫煙していた時期があったそうだ。それが成績に影響しないのなら、特に咎められるものではないだろう。ただ現役期間は長くても20年前後、その短い期間に最大のパフォーマンスを発揮するためには、あらゆる面でストイックでいる必要はあると思う》

といった声があがった。

実際に、プロ野球選手の喫煙習慣は「日本野球界の悪しき風習」として古くから指摘されてきたようで、総合スポーツメディア『REAL SPORTS』は、2020年4月、《なぜ日本球界は喫煙者が多いのか? 新型コロナ、健康増進法、「それでも禁煙できない」根深い理由》という興味深い記事を発表している。

そのなかに、こんな一文がある。

《多くの球場ではダッグアウト裏には小さな喫煙スペースが設けられている。そこには灰皿が設置され、換気扇が回っている。選手は試合の合間にここに立ち寄っては、一服していくのだ。

およそ今時のスポーツで、試合の最中にたばこを吸うことができるのはプロ野球だけではないか?》

たとえば大相撲の力士や、プロレスの選手には愛煙家も少なくないし、サッカーの選手のなかにも、ごくわずかだが愛煙家はいるようだ。しかし、こと「試合中に喫煙できる競技」となると、プロ野球くらいしかなさそうに思える。

さらに『REAL SPORTS』の記事では、2004年にNPBに新規参入した、東北楽天ゴールデンイーグルスの初代ゼネラルマネージャーも務めた、マーティ・キーナート氏のこんな発言を紹介している。

《1988年にスポーツジャーナリスト、マーティ・キーナート氏は、『ニッポン野球一刀両断』(パンリサーチインスティテュート)の中で、「日本のプロ野球選手は7、8割が吸っているようだが、大リーガーは喫煙は自殺行為だと知っているので、9割以上が吸わない」と書いている。》

《30年以上前でも世界のアスリートは、たばこを吸わなかった。日本に来る外国人選手の多くが、ロッカールームで喫煙する日本選手にカルチャーショックを覚えたという》

こうした発言を見る限り、喫煙習慣に関しては、NPBは明らかに遅れを取っているのではないかとも思えてしまう。

また、鳥谷の発言に対するネット上の声には、実際にプロ野球選手たちを乗せたことのある貸切バス運転手からの、こんな声もあった。

《20年ほど前に貸切バスのドラやってました。北のほうのプロ球団の選手を試合後に東京どうむから横浜のホテルまでお送りしたのですが、鳥谷さんの言うように禁煙車と喫煙車の二台口でした。私の運転するバスが喫煙車だったのですが小一時間の道中で選手の座っている座席の灰皿は溢れんばかりの吸殻…。ヘビースモーカーにもほどがある!》

タバコが嗜好品である以上、吸う吸わないは個人の自由だ。しかし、アスリートであるプロ野球選手が、試合中にもタバコを吸っているという事実には、さすがに違和感を覚えた人が多かったようだ。

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