エアロバイクで痩せる三つのポイント! 「飲酒しながらダイエット」の道

【飲酒しながらダイエット・2】冬場の魚介の旨さは常軌を逸しています。先日、新宿でいただいた焼きホッキ貝はたまりませんでした。焦げた醤油と貝出汁の香りが昇る中、熱々をひとくちで頬張り、じっくり噛んで旨みを堪能し、冷酒で流します。まだ口の中に酒の香りが残っているうちに殻に残った出汁を啜り儀式は終了します。このように酒をやめる気が一切ない筆者は40代後半、仕事がデスクワーク、そして毎日飲酒。この連載記事は、そんな筆者が半年で8キロ減量した体験談です。

ひとりで2個食べた焼きホッキ貝

前回までの振り返り

血液検査で中性脂肪値が異常に高いことが分かった筆者がダイエットを決意。掲げた目標は「6.6kg以上の体重減量!」「日本酒を控えるが飲酒は続ける!」。連載2回目の今回は、「目標必達のためにどんな方法でダイエットを進めていくのか?」がテーマです。筆者の決断をお伝えします。

どんな方法でダイエットするのか?

6.6kg以上の体重減量を達成するため、どの方法で運動するのかを決める必要があります。インターネットで情報収集すると、さまざまなダイエット方法が出てきます。特に、「プランク」「スクワット」「ローラー」の情報を多く見受けました。初期投資は少なく、かつ短時間で効果が出るようです。ところが、違和感がありました。

いずれも「効果がある」と提唱している人が、マッチョやヨガ系スリムだったからです。ここに1人でもブヨブヨ中年が混じっていれば、印象は変わったかもしれません。筆者には、これらの方法でダイエットが成功する自分の未来を見ることはできませんでした。

坐禅のごとく精神も鍛えられそうではありますが…断念

ついに見つけた!

そんな世の中を斜めに見がちな筆者が目をつけたのが、「エアロバイク」です。某テレビ局の某アナウンサーがエアロバイクで痩せたという情報を知った瞬間、「これだ!」と思いました。ふくよかなアナウンサーが、スリムになっていく様は爽快でした。ここに自分の姿を重ねたのです。エアロバイクの購入が必要ですが、この数万円の投資が自分への良いプレッシャーになることに期待します。

好機を逸すべからず、すぐにアマゾンでエアロバイクを探しました。機種は「アルインコ社製AF6200」。購入理由は、(1)某アナウンサーが使っていたものと同モデル、(2)運動時間と回転数(RPM)が確認でき運動負荷設定ができる、(3)サポート評判の良いアルインコ製、の3点です。

また、口コミに「運動中に尻が痛くなる」という声が多かったので、クッション性の高いサドルカバーとフローリングのキズ防止に床への接面に敷くゴム板も同時に購入しました。総投資金額は2万8000円程度です。

実は一度故障し無償修理してもらったアルインコ社製AF6200

エアロバイクで痩せるポイントとは?

エアロバイクの運動プログラムも、ネットから情報を漁り策定しました。その中でも、パーソナルジムトレーナーさんのYoutubeが参考になりました。「有酸素運動は始めて20分経過後から脂肪燃焼が始まる」「エアロバイクはダラダラ漕いでいても効果は薄い」「負荷を重くしすぎても筋肉はつくが減量への効果は薄い」など、知らないことばかり。やはり餅は餅屋です。

それらを参考に策定したエアロバイクで痩せる三つのポイントは、(1)運動時間は30分、(2)1分当たりに漕ぐ回数は60~70rpm(回転)、(3)負荷は軽めの設定(アルインコだと8段階中の3)としました。準備運動として屈伸を数回、腕立て伏せを10回以上やることも加えました。運動メニューが決まり、これをとにかく毎日続けることが肝になります。

続いて食事制限内容を決める

唯一の食事制限である「日本酒を控える」ため、日々の晩酌内容を変えました。日本酒は「月に四合瓶を2本まで」という制限を設け、日本酒を我慢する日は「いいちこ25度」をロックで1合飲むことにしました。

いいちこの香りはたまらないし、アルコール度数の高い焼酎はキックが強く気持ちのいい酔いをもたらします。あわせて、ビールも銘柄を変更しました。糖質オフのビールを端から試し、その中で最も好みだった「クリアアサヒ贅沢ゼロ 500ml」(第3のビール)を常飲することにしました。

いいちこは一升入り紙パック

酒の置き換えはスムースでした。日本酒も月に2本という制限のおかげで飲む銘柄を厳選するようになり、目利き力や味わう力が磨かれたと感じています。なお、月に数回ある外食時には制限を設けていません。好きなものを好きなだけ飲んで食べる、チートデイ的位置付けです。

そして始まった減量の日々

毎朝起床後に運動を始めました。ところが、エアロバイクが想像以上にキツい。初めのうちは運動開始後5分で足がパンパンになり、15分でペダルを漕ぐことが苦痛になり、30分後にはフラフラになりました。運動後も足から疲労感は消えず、就寝中には足がつりました。20年ほど運動しない生活を送っていたことの跳ね返りです。心が折れそうになりましたが、毎日ペダルを漕ぎ続けました。

最初の1カ月が経過、なんと体重に変化はありませんでした。増えもしないけど減りもしない。足からは相変わらず疲労感が消えません。拷問に耐えているだけの日々。「こんなはずじゃなかった……」と思いつつ、チキショーと意地になって運動を続けました。

次回予告

成果が見えない暗いトンネルの中、筆者はどんな方法でダイエットを継続したのでしょうか。次回は「ダイエット序盤の身体的な辛さと心理的なプレッシャーに耐える方法」をお伝えします。

今回のピックアップ酒:酒ぬのや本金酒造 本金

本金 純米 氷温熟成 生原酒

四谷三丁目の居酒屋「日がさ雨がさ」で出会った本金。しっかりした甘み、酸味、旨み。飲んだ瞬間に身体中に電気が走るような、好きな音楽に出会った時のように感動したことを覚えています。それ以来、追いかけ続け、諏訪にある酒蔵も訪れました。

製造量が少なくレアな酒ですが、長野県内の日本酒に強い酒屋だと入手しやすいです。信州旅行の際は酒屋さんを訪れてみてはいかがでしょう。人生が華やぐ銘酒「本金」と諏訪名物ワカサギの唐揚げのマリアージュは最高です。

酒ぬのや本金酒造は、所在地が「長野県諏訪市諏訪2-8-21」、電話番号が「0266-58-0161」。家族5人を中心に醸す製造量は100石強、蔵元曰く日本一小さいかもしれない酒蔵。2008年より蔵元杜氏である宮坂恒太朗氏によって「本金」のブランドに込められた「本当の一番(金)の酒を醸す」ことを追求しています。(ナードワード社・國安淳史)

■Profile

國安淳史

ナードワード社 代表取締役。外資系IT企業、ヘルスケアメーカー、PC周辺機器メーカーで一貫してデザイン/WEB事業/商品企画に携わった後、2018年にWEB・各種デザイン制作、商品企画などを提供するナードワード社を設立。趣味は音楽、読書、飲酒。

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