串田和美 演出etc フライングシアター自由劇場の第2回公演「あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た」上演

フライングシアター自由劇場の第2回公演「あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た」が、6月6日から12日まで東京・新宿村LIVEで上演される。

フライングシアター自由劇場は、1996年のオンシアター自由劇場の解散から約27年が経った今年10月、串田和美が“自身が探し求める演劇活動”を再開するために始めた劇団。第2回公演となる今回は、ウィリアム・シェイクスピア「夏の夜の夢」を原作にした新作が披露される。本作で串田は、「夏の夜の夢」の世界を、“見知らぬ、或いは極身近な人類が共有する夢”と捉えて脚色し、“21世紀の我々の世界を見据える作品”として立ち上げる。

出演には、元宝塚歌劇団宙組トップスター・大空ゆうひ、世界で活躍する コンテンポラリーダンサー・島地保武、劇団はえぎわ所属の個性派俳優・ 川上友里、数々のミュージカルや演劇作品で高い評価を受ける 皆本麻帆、ドラマや舞台などジャンル問わず活躍を広げる小日向星一、約 2年前から俳優活動を開始し急躍進を続けている串田十二夜、花組芝居に て男役・女形の両方をこなす実力派・谷山知宏、そして本作の脚色・演 出・美術を手がけ、カンパニーを先導する串田和美と、現代の舞台芸術シ ーンを率いるアーティストたちが揃った。

なお本作は、「シビウ国際演劇祭2024」への招聘を受けており、現地での上演が予定されている。その凱旋公演として、7月5日〜7日に松本公演も決定。
串田はこれまで同作の演出を三度手がけてきましたが、今回は出自の異なる8名の俳優とともに、独特の発想で偉大なる原作の中に入り込み、解体し、見知らぬ、或いは極く身近な人類が共有する”夢”と捉え、21世紀の我々の世界を見据えていく。

串田和美より
ずいぶん長たらしい題名をつけてしまいましたねえ。(略して“夏至夢”でもいいですよ) ボクがシェイクスピアに限らず外国の戯曲を上演する時、い つも先ず、何故この口調でこの物語を書いたのだろう?まし て時代も、習慣も、言語も演劇のありようもずいぶん違うこ の戯曲に、今自分が何故惹かれるのだろう?と考えその心惹 かれる謎を探しながら、演出のための上演台本を作ります。 この『夏の夜の夢』はボクにとって謎だらけで、とても好き な戯曲で過去に3回上演しました。1回目は1979年にアンダ ーグラウンド自由劇場の小さな地下劇場で、その次は1994年 シアターコクーンで、その次は2002年日本大学芸術学部の映 画学科の映画スタジオで、今回が4回目になります。過去の 公演ひとつひとつを思い出すとそれぞれ、ずいぶん違った様 相で、自分にとってもとても興味深いのです。 “夢”というものは一体何なのだろう?しかも夢を見ながら、 ん?これは自分の見ている夢ではないな?今誰かが見ている 夢の中に自分が紛れこんでいるのだな?と夢の中で思うこと がある。 それは全く知らない遠い国の人かもしれないし、魚かもしれ ない、山かもしれない、いやいや我々人間には名付けようの ない宇宙の何かが見ている夢かもしれない。・・・それが今 回の『あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない 夢を見た』という題名をつけ、シェイクスピアの『A Midsummer Night’s Dream』をいじくり回して愉快な、コメディ仕立ての舞台を創る魂胆でもあります。 きっと“夢”という得体の知れない舞台を観ながら、皆さんに 大いに楽しんでいただけることと確信しております。

大空ゆうひより
串田さんから飛び出す、「夢」「壁」「他者と自分が入れ替 わったら」etc…気になるワード達。『夏の夜の夢』から広が ってどんな作品になるのか期待は膨むばかり。フライングシ アター自由劇場第二弾、素敵な共演者の方々と共に創作出来ることがとても光栄ですし、私の何かしらの成分が作品の一 部となり力となれるように心と頭を柔らかくして飛び込みます!

概要
日程・会場:2024年6月6日(木)~12日(水) 新宿村LIVE
原作:ウィリアム・シェイクスピア「夏の夜の夢」
翻訳:松岡和子
脚色・演出・美術:串田和美
出演:大空ゆうひ、川上友里、皆本麻帆、小日向星一、串田十二夜、谷山知宏、島地保武、串田和美
企画・製作:フライングシアター自由劇場
主催:(有)自由劇場

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