一度は憧れる「見える収納」メリット・デメリットをOK・NG例を交えてご紹介!

雑誌やSNSで見るおしゃれなお宅の「見える収納」。センスないし、うちは無理!と思ってしまいがちです。

ちょっとしたコツを押さえれば、部分的に取り入れることは可能。それぞれメリットとデメリットもあります。

整理収納アドバイザーで100均を始めとしたプチプラアイテムにも詳しい、ライターの山岡さくらさんに、OK・NG例を交えて教えてもらいました。

収納は見える、隠すのバランスが大事

なんでも「見える収納」にしてしまうと、きちんと収納していてもごちゃごちゃした印象になってしまいますよね。
見せる、見せないの理想のバランスは、3:7ともいわれています。

このバランスがくずれると、せっかくがんばってみてもなんだかしっくりこない、ということが起こってしまうのです。

さらに、見えるものを選ぶことも大事なんです。

見えるメリットとデメリット

見えるということは、出し入れするのがとても簡単、ということになります。これはとても大きなメリット。しまうのに手間がかからないことは、片づけのハードルが低いからです。

ですが、あれもこれも、と欲張ってしまうと、色があふれてしまったり、見える場所に置いているだけだと隙間があればそこにまた置いてしまったり、乱れる原因にもなります。

見えるということは、ほこりをかぶる可能性が高くなる、ということでもあり、掃除もこまめにする必要が出てきますね。

掃除をラクにしたいのであれば、見える収納は減らすのがベストです。

よく使うものは見える収納、たまに使うものは隠す収納、とメリハリをつけるとすっきりします。死角になる場所に置くのもひとつの方法です。

キッチンはとくに、しまいこまない方が便利なものが多い場所。毎日使うコーヒーや、すぐに取れないと不便な鍋つかみはあえて出しています。

NG例
OK例

見える場所なら色数を減らすのもポイント。何色も色が入っていると、それだけでごちゃごちゃ感が出てしまいます。
詰め替えたりラベルをはがしたりして、色をそろえるだけでもすっきり見えるのでおすすめ。

隠すメリットとデメリット

隠す収納にしていれば、中のものは見えなくなります。

出しっぱなしの印象もなくなり、片づいて見えるのがなんといってもメリットです。そして汚れにくいので掃除する頻度も減らせるのは助かりますよね。

ただ、実際に使うときやしまうときには扉をあけるなどワンアクションがプラスされるので、頻繁に使うものの場合は少し面倒に感じてしまうかもしれません。

これがデメリットです。

リビングにあるカラーボックスは基本的には隠す収納。ケースや引き出しに入れて見えないようにしています。
もしこの中身がそれぞれ出ていたら、色があふれてしまいます。

ティッシュのみすぐに取れるように見える収納ですが、あえてパッケージは白のものを選んでいます。

憧れを実現するために

なんでも出してあったころは、本人的にはきちんと並べたしきれいに片づいていると思っていました。ですが、今振り返ってみるとそれはただ置いているだけ。

それぞれは好きなものでも、統一感はまったくなく、雑然とした収納でした。もちろん掃除もいちいち持ち上げて拭いたりする必要があって、面倒だったのは言うまでもありません。

できるだけ出しっぱなしにしない、出しておくのは最低限にしている今は同じ場所でもすっきり。

自分がなにを優先したいかによって収納は変わるので、どちらが正解、というものではありません。ちょっとハードルが高い「見える収納」を取り入れるコツはバランスと空間に尽きます。

ポイントは

・色をそろえる
・見えるものは厳選してぎっしり置かず、空間をつくる

これを意識して、お気に入りを飾りながら収納してみてくださいね。

■執筆/山岡さくら…元汚部屋出身、面倒なことは大嫌いなずぼら整理収納アドバイザー。無印良品、ニトリ、100均、3COINSなどのシンプルでプチプラなアイテムを活用した収納を得意としている。インスタグラムは@smiley_life_sakura。

編集/サンキュ!編集部

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