町田のJ1初勝ち点に貢献のGK谷晃生、保有元G大阪とのいきなりの対戦は「特別な90分間だった」

G大阪戦を振り返った谷晃生[写真:©超ワールドサッカー]

FC町田ゼルビアのGK谷晃生がドロー決着の一戦を振り返った。

クラブ史上初のJ1挑戦となった町田は24日の開幕節をホームで迎え、ガンバ大阪と対戦。前半にPKから鈴木準弥が先制点を奪うも、仙頭啓矢の退場でラスト30分を数的不利で戦うこととなり、終盤には宇佐美貴史に直接FKを沈められてしまった。

逃げ切りこそならなかったものの、試合終了間際のG大阪の猛攻を凌ぎきり、J1で初の勝ち点を獲得した町田。G大阪から期限付き移籍で町田に加入している守護神・谷は、保有元クラブ相手の一戦を「特別な90分間」と振り返り、後半アディショナルタイムの自らの遅延行為にも言及した。

「結果的に1-1という結果。終わってみて終始申し訳ない気持ちはありますけど、僕もやるしかなくて、遅延行為という形にはなってしまいました。後でガンバの選手たちには謝りました。自分にとっては特別な90分間だったなと思います」

また、谷はG大阪について「自分はやっぱり特別なクラブだと思う」ともコメント。敵として相まみえたことで、サポーターの力の大きさも実感したという。

「ユニフォームを背負っている選手たちもそうですけど、後ろにいるサポーターっていうのも、なんとも言えない威圧感がある。敵に回すと嫌だなっていうふうにすごい今日感じましたし、それも含めて開幕戦で良い雰囲気でできたかなと思います」

一方、ドロー決着に貢献した自らのパフォーマンスにも言及。直接FKからの失点シーンについてはお手上げだったと述べている。

「結果的に1失点してしまったんで、自分としては悔しい気持ちではありますけど。あれは正直宇佐美くんを褒めるしかないかなと思いますし、やられちゃったなっていう感じですね」

「(FKは)自分的にもすごい嫌な位置だなと。もうちょっと近い方がキッカーも蹴りづらいとは思うんですけど、絶妙な、一番蹴りやすい位置だったのかなと思いますし、あれが左側だったら右足も蹴りにくくなると思いますし、壁の位置も変わってきますし、本当に絶妙な位置で。でもあれをしっかり1本決めてくるっていうのは本当にさすがですね」

出場機会を求めてFCVデンデルEH(ベルギー2部)から日本へ戻ってきた中、試合に出るからにはできる限り上を目指したいとも主張。こういった試合もものにしなければならないと語った。

「勝ち点『1』をもたらしたというのか、『2』落としたというのかは自分たちの捉え方なんですけど、自分たちはこういうアクシデントがあっても勝利っていうもので、勝ち点『3』という結果で、示さなければいけないと思いますし、それぐらいタフなチームにならないと、上にはいけないと思う」

「自分は試合に出る限りは本当に上位で戦いたいなと思っていますし、今日に関して言えば最低限かなと思います。自分が帰ってきてJ1の中で何を残せるかというのは、今日はまだリーグ戦の1試合ではありますけど、今後続いていくリーグ戦でもっともっと自分の存在感だったり、そういうものを示していければ良いなと思っています」

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