昨夏、ドイツのアイントラハト・フランクフルトからイタリアの強豪ラツィオに移籍した日本代表MF鎌田大地。
しかし名将マウリツィオ・サッリ率いるチームにおいて本領を発揮できておらず、これまで公式戦1ゴール1アシストという数字にとどまっている。
そこで今回は、これまでサッリの元でなかなか結果を残せなかった5人の選手を見ていきたい。
ヴィクター・モーゼス
現所属:スパルタク・モスクワ(ロシア)
幼少期に移住したイングランドで育ち、ナイジェリア代表として活躍したモーゼス。
クリスタルパレス、ウィガンで活躍した後、2012年にチェルシーへ移籍。初年度こそプレーしたものの以降は3つのクラブへのローンを経験した。
2016年はアントニオ・コンテの元でチェルシーに残留すると、主力としてリーグ優勝に貢献する。しかし2018年にサッリへ監督が交代した後、再びポジションを失った。
その後はローンでフェネルバフチェやインテルでプレー。2021年からはスパルタク・モスクワに所属している。
アーロン・ラムジー
現所属:カーディフ・シティ(ウェールズ)
アーセナルで長く活躍したウェールズ代表のラムジー。
2011年から主力に定着し、3度のFAカップ優勝に貢献するなど活躍。その実績を引っさげ、2019年にフリーでユヴェントスへ移籍した。
サッリ監督の元ではリーグ優勝を経験したが、一方でシーズンを通してあまり重用されず。その後レンジャーズやニースを経て、現在はウェールズの古巣クラブ、カーディフ・シティでプレーしている。
33歳になった今季はチャンピオンシップでここまで3ゴールをマークしている。
ダヴィデ・ザッパコスタ
現所属:アタランタ(イタリア)
元イタリア代表DFのザッパコスタも、同胞サッリに冷遇された一人だ。
トリノでの活躍を機に2017年にチェルシーへ加入したが、2シーズン目に監督となったサッリの元で序列が低下する。
ヨーロッパリーグでこそ継続して起用されて優勝を果たしたものの、プレミアリーグではわずか4試合のみの出場に終わった。
その後ローンで加入したローマでは負傷により長期離脱を強いられたが、ジェノアでのプレーを経て現在は古巣のアタランタで再び活躍している。
エムレ・ジャン
現所属:ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
バイエルンユース出身のエムレ・ジャン。
2013年に加入したレヴァークーゼンで若くしてブレイク。1シーズンでリヴァプールへ加入し、主力としてクロップ体制の黎明期を支えた。
その後2018年にフリーでユヴェントスへ加入したが、2シーズン目にサッリが監督に就任すると出場機会が減少。CLのメンバー登録からも外れるという苦境に立たされた。
その冬にローンでドルトムントへ加入し、そのまま夏に完全移籍でチームを去った。
アンドレアス・クリステンセン
現所属:バルセロナ(スペイン)
16歳でチェルシーへ引き抜かれたデンマーク代表DFクリステンセン。
2015年にローンで加入したボルシアMGで台頭し、2シーズンプレー。その後戻ったチェルシーでも当初は活躍した。
ただ2018年に指揮官となったサッリの元で出番が減少。ヨーロッパリーグ優勝には大きく寄与したが、一方でプレミアリーグでは8試合のみの出場となった。
その後2021年にはチャンピオンズリーグ優勝を果たすなど活躍。2022年にフリーでバルセロナへ加入し、初年度からリーガ優勝に貢献した。