100日大荒行達成2度目 「皆さんに恩返しを」身照寺・牛崎副住職【花巻】

帰山奉告式を前に水行で身を清める牛崎海瑛副住職(中央)

 花巻市石神町の身照寺(牛崎海秀住職)の副住職を務める牛崎海瑛さん(30)が、日蓮宗大本山で行われた100日間の大荒行を達成して帰山した。同寺で24日、修行を無事に終え、寺に戻ったことを知らせる奉告式が営まれ、約200人の檀信徒や地域住民が迎えた。

 大荒行は、千葉県市川市の法華経寺で毎年11月1日から翌年2月10日までの100日間行われる。修行僧は毎朝2時に起床、一日に7回の寒水で身を清める水行を行い、他の時間は堂内でひたすら読経を続ける。衣は白木綿のひとえの着物と「清浄衣」と呼ばれる麻の衣に素足、食事は朝と夕の2度梅干し1個のわずかな白がゆだけ。寒さや飢え、睡魔に耐えながら外界から完全に遮断された環境で修行を続ける。

 牛崎さんが大荒行を達成したのは2016年の時に続き2度目。奉告式には共に修行した青森県や福島県、千葉県、東京都の修行僧6人が来山し、経文を唱えながら水で身を清め、本堂で読経し、修行を無事に終えたこと、100日間の修行を支えてくれた関係者への感謝を伝えた。

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