札幌ドーム“ネーミングライツ” に続き 路面電車も販売開始 停留所・副名称を年間66万円「車内でスマホ見る人増え吊り広告売れなくなった…」

ネーミングライツが販売された札幌市電の停留所看板デザイン

札幌市の路面電車で停留所のネーミングライツが試験販売されています。試験販売されているのは、停留所の副名称のネーミングライツで、札幌市電を運行する札幌市交通事業振興公社が販売しています。副名称は、停留所の看板で「すすきの」「狸小路」などの名称の下部に表示されるほか、車内でも放送されます。販売対象は、各停留所から約500メートル範囲の企業などです。販売する理由は、電車内の中吊り広告の販売件数が減ってきているためです。背景には、電車内で乗客がスマホを見ることが増えたことがあるとみられ打開策として3年前から準備を進めてきました。

ネーミングライツが販売されている札幌市電

料金は、最も価格が高い停留所が市街地の「西4丁目」「狸小路」「すすきの」で月額5万5000円、年額66万円です。最も低価格なのが「山鼻19条」「石山通」「東屯田通」で月額2万2000円、年額26万4000円です。募集は29日までで、試行期間は2024年4月から2025年3月までです。その後、金額や販売する停留所が検討され、本格的にネーミングライツが販売される予定です。札幌市交通事業振興公社の森本竜也さんは「携帯電話などの普及で、お客様がほとんど自分の手元に目線がいっている。中吊り広告が減っているのは、そこがかなり影響していると思われる」「路面電車の沿線で興味がある企業があれば、どしどしお問い合わせいただいて、ネーミングライツを有効的に使ってほしいと考えています」とコメントしています。

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