社民・福島瑞穂党首、原発処理水を「汚染水」と引き続き表現「完全に除去されていない」「少量でも問題」

社民党の福島瑞穂党首(68)が24日、都内での党大会終了後に会見。2023年8月24日の、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出開始から半年が経ったことに触れ、同党が処理水を「汚染水」と表現する理由について持論を展開した。

福島氏は「なぜ(処理水を)汚染水と言っているかというと、完全に除去されているという立証がされていません。完全に除去されていないわけですから、それはもう処理汚染水というか、放射性物質は少量でも問題。私たちは、タンクに貯蔵するとか、他の方法があるわけですから、海に放出することには反対です。ゼロではないわけですから。問題だと考えている」と述べた。

記者団から「環境への影響、人体への影響は確認されていない」と問われると、福島氏は「この処理汚染水の問題は、極めて長期に渡ると思います。先日も、経済産業大臣が東電に対して申し入れを行いました」と、同原発の汚染水浄化装置から汚染水が漏れ出した事故を挙げた。

「ずさんだということで、わざわざ経産相が申し入れをしたわけですね。本当に由々しき事態だと思っている」と指摘。さらに「つながっている問題で、半年ではなくてこれからどれだけかかるのか。30年なのか、50年なのか100年なのかっていうことですから。もし半年で人体に対する影響が出ていたら、これは凄まじい話ですから」と、影響が出ていないかどうかの判断は早計だとした。

福島氏は「社民党は、人の命を守るために頑張っているというふうに思っております。必要な政党です」と結んだ。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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