『SHOGUN 将軍』真田広之の活躍を振り返る! 5歳でデビューし“レジェンド俳優”になるまで

『SHOGUN 将軍』吉井虎永役の真田広之 (C)2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks

真田広之主演のハリウッド制作戦国スペクタクル・ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』が、27日からディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」で独占配信される。本作で真田はハリウッド制作ドラマで初主演を務め、さらにプロデューサーとしても初めて手腕を振るう。今や、数々のハリウッド大作へ出演し、世界へその存在感をいかんなく発揮している日本を代表する俳優。今回はそんな真田のこれまでの活躍を振り返ってみる。

真田のデビューは、1966年、5歳のころまでさかのぼる。以降数々の日本のドラマや映画で活躍し、まさにアイドル的な人気を誇った真田は、次第に海外にも活躍の場を広げていくことになる。1999年には、イギリスで行われた蜷川幸雄演出によるロイヤル・シェイクスピア・カンパニー公演『リア王』に日本人キャストとして唯一出演し、その演技力の高さに注目が集まった。その後、自身が主演を務めた、山田洋次監督作品『たそがれ清兵衛』(2002)で、第76回アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。海外進出への足掛かりにすると、翌年にはトム・クルーズとの共演を果たした『ラスト サムライ』(2003)に出演するなど、日本だけにとどまらず、海外での活躍を本格化することとなる。

海外に拠点を移してからは、数々の大作映画や注目作品への出演が続き、日本が世界に誇るレジェンド俳優として誰しもが知るところとなる。ジャッキー・チェンとクリス・タッカーの人気シリーズ『ラッシュアワー3』(2007)では、ジャッキー演じるリー捜査官のかつての幼なじみで宿敵のケンジ役を熱演。唯一無二のアクション俳優であるジャッキーと肩を並べ壮絶なアクションを繰り広げる姿は多くの観客を興奮の渦に巻き込んだ。

そのほかにも、『最終目的地』(2012)では、アンソニー・ホプキンス演じるアダムの恋人ピート役に抜てき。その後、『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)、『47RONIN』(2013)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)という注目作に出演。『モータルコンバット』(2021)では、真田の真骨頂でもある超絶アクションを披露し、目の肥えた映画ファンをも魅了してみせるなど、各作品で日本にルーツを持つキャラクターとして強いインパクトを発揮してきた。

真田は、それらの作品では演者でありながら日本を描く上で、できるだけ違和感のない日本の描写になるようにコンサルティング的な立場で助言をするということもしばしばあったという。日本で時代劇作品をはじめとした多くの作品を経験してきた真田は、常に“日本の文化を正しく世界に紹介したい”その思いで、演じる役柄や作品と真摯(しんし)に向き合ってきたのだ。

そんな真田の強い思いも影響してか、『SHOGUN 将軍』では当初主人公・吉井虎永役としてオファーを受けていた真田に、プロデューサーとして本作に携わってほしいとのオファーが来ることに。そうして真田にとってハリウッドでの初主演&初プロデュース作品となる本作が制作されることとなった。真田は、プロデューサーとして、本作に登場する街並みなどの壮大なセットや撮影機材のほか、キャストが身に着ける衣装や武具や小道具に至るまでこだわり抜き、撮影が終わった後も編集作業に携わるなど、本作に注いだこだわりや情熱は計り知れない。

そんな真田が役者としてだけでなく映画人として挑んだ“渾身の1作”は、すでに鑑賞した海外のメディアから絶賛の声にあふれ、映画批評サイトRotten Tomatoesのレビュー評価は脅威の100%を記録(2月22日時点)! 海外のメディアからは「『SHOGUN 将軍』は私たちが持つ普遍的な情熱や秘めたる野望を突き動かす、人間性にあふれた物語だ」(DECIDER)「国際色豊かなキャスティングは、プロデューサーとしても活躍する真田を筆頭に素晴らしい」(Hollywood Reporter)「豪華なキャスト、没入感のある物語、細部へのこだわりによって、『SHOGUN 将軍』はテレビ界で際立つ必見の作品だ」(SCREENRANT)と大絶賛。ハリウッドが描く驚異的なスケールと臨場感にあふれ、世界中から熱い視線が送られる本作はいよいよ配信の日を迎える。

SHOGUN 将軍』は2月27日からディズニープラスの「スター」にて独占配信開始(初回は2話配信、その後毎週1話ずつ配信。最終話は4月23日)。

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