台湾の夜空に輝く巨大な龍 ランタンフェス開幕 300超える作品を展示【動画あり】

 【台南=銘苅一哲】世界夜景遺産に選ばれるなど国際的に評価の高い2024台湾ランタンフェスティバルが24日、辰(たつ)年に合わせた「龍が輝く台南」をテーマに台南市で開幕した。太陽光発電が盛んな地域の特色を生かし、高さ22メートルの巨大な龍のメインランタンに太陽光発電で使われる素材を生かすなど持続可能な大会を意識している。

 台湾のほか日本を含めた14カ国から、300を超える作品を展示。3月10日までの期間中、国内外から1500万人の来場を見込んでいる。

 ランタンフェスティバルは台湾の中央政府が35年前にスタートさせ、2021年から各地の市政府と共催。台南では16年ぶりの開催となり、台湾観光協会大阪事務所とチャイナエアラインが沖縄、関西の報道陣を招待した。

 開幕前に開かれた会見で政府関係者は、オランダ人が台南に漂着後に貿易拠点を築いて今年で400年の節目となると説明。「400年間で築かれた文化と太陽光発電や半導体などテクノロジーが融合するフェスティバル。多くの人に訪れてほしい」と期待した。

台湾ランタンフェスティバルで披露される龍をモチーフにしたメインランタン=24日、台湾・台南市(銘苅一哲撮影)

© 株式会社沖縄タイムス社