学び舎への感謝、風船に乗せ 150年の歴史に幕 茨城・石岡の高浜小で閉校式

本年度で閉校となる高浜小への感謝を込めて風船を放つ児童と卒業生ら=石岡市高浜

本年度末で創立150年の歴史に幕を下ろす茨城県石岡市高浜の市立高浜小(塚本清美校長)で24日、閉校式が開かれた。式典終了後に児童、教職員、卒業生らが思い出の詰まった同校に感謝を込め、色とりどりの風船を大空に放った。

式典では校旗返納や校歌斉唱のほか、全校児童45人が各学年に分かれて発表を行った。4年生は地域に受け継がれる「青屋囃子」を披露。太鼓の軽快なリズム、笛の美しい音色で地域住民による獅子舞を盛り上げた。

児童代表の小倉翔太君(6年)は「歴史のある地域での貴重な体験は誇り。学校はなくなるが、心の中にいつまでも残っている」と話し、塚本校長は「感謝の気持ちや誇り、未来への希望を感じた発表だった。うれしく、頼もしかった」と感慨深げだった。

同市では小学校統廃合によって、高浜小のほかに三村小、北小、関川小も本年度限り。閉校式典は三村小が3月2日、北小が同9日、関川小が同19日に開かれる。

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