震災13年で3月16日映画上映会 福島県いわき市が舞台「こわれること いきること」

来場を呼びかけるToshieさん

 福島県いわき市を舞台にした映画「こわれること いきること」の上映会は3月16日、市文化センターで開かれる。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から13年となるのに合わせ、市内出身の歌手Toshieさんらでつくる「よい映画を観る会」が企画した。

 映画は震災の津波で家族を亡くした女性が介護施設での出会いを通じて成長する姿を描く。高齢化社会にもスポットを当てたヒューマンドラマで、昨年5月に市内のまちポレいわきで先行公開した後、全国公開された。宮古島チャリティー国際映画祭で長編部門最優秀作品賞を受けた。

 上映会は午後2時と同6時からの2回。参加費は1000円。北沢幸雄監督と、エンディングテーマを歌い出演もしているToshieさんが会場を訪れる。Toshieさんは「日常を映し、さまざまな立場から共感できる映画だと思う」と来場を呼びかけている。

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