<レスリング>一部リーグは12大学へ、各ブロック1・2位で「ファイナルステージ」を実施…東日本学生リーグ戦

東日本学生レスリング連盟は2月24日、都内で理事会を開催し、東日本学生リーグ戦の改編を承認。2025年の同大会から、現在の一部リーグ16大学から12大学に変更し、2ブロック制で実施。各ブロックの1位と2位の計4チームで「ファイナルステージ」を行って優勝を決めることを決めた。

▲2025年大会から新方式で実施されることになった東日本学生リーグ戦

同リーグ戦は、2014年大会から現行方式での試合を実施してきた。大会初日から実力チーム同士の白熱した試合が展開されるなどのメリットがある一方、初日の予備リーグ戦で1敗を喫すると優勝の望みがなくなり、モチベーションの低下という問題もあった。

一部16大学、二部8大学(部員不足でチームが組めない大学もあって、実際は5~6大学)では、前年の1位と16位のチームとでは戦力に差がありすぎ、下位のチームが消極的な試合も見受けられた。大学からバランスの悪さを指摘されるケースもあったという。

戦力が違いすぎる対戦をなくし、一部リーグと二部リーグの大学数のバランスをとるため一部を12大学へ削減。1敗しても2位に入れれば優勝の可能性が残って最後までモチベーションを保てるよう、1位と2位のチームに「ファイナルステージ」への進出権を与え、優勝の可能性を残すシステムに変更することとした。

大会史上初めて一部リーグの大学数削減

▲新システムの導入で応援も変わるか? これまで以上に熱狂する会場が期待される

2025年大会は、2024年大会の1~12位のチームをA・Bグループに振り分け(1・4・5・8・9・12位がAグループ、残りがBグループ)、A1位とB2位、A2位とB1位が「ファイナルステージ」の準決勝で対戦。勝者同士が決勝、敗者同士が3位決定戦を行う

各ブロックの3位以下は、同順位の相手と順位決定戦を行い、5~12位までの順位を決める。二部リーグは「ファイナルステージ」を行わず、同順位のチームと順位決定戦を行う。

2024年大会の一部13位と14位は、2025年大会ではそれぞれ二部1位と2位に位置づけられる。一部15位と16位は、二部1位と2位のチームと入れ替え戦を行い、その勝敗によって2025年大会の二部3~6位に位置づけられる(「入れ替え戦」の名称を使用するが、二部リーグでの位置づけのための試合)。二部3位以下は、2025年大会の7位以下に位置づけられる。

2025年大会からは、一部の下位2チームと二部の上位2チームとで入れ替え戦を行う。実施階級、計量(1日目=リミット計量、2日目=1日目に計量した選手のみ出場がみとめられ、2kgオーバー計量、3日目=1・2日目に計量した選手のみ出場がみとめられ、計量なし)、大会日数、部員が足りないチームによる学連選抜チームの結成は、現行通り実施する。

2024年大会は、明治杯全日本選抜選手権が5月23日(木)~26日(日)に行われる関係上、例年より約1ヶ月遅い6月24日(月)~26日(水)に東京・駒沢屋内球技場で実施される。

同リーグ戦は、1934(昭和9年)の早明対抗戦が起源とされているが、「関東学生リーグ戦」としてのスタートは、4大学になった1936(昭和11)年とされている。以後、実施大学が増えて一・二部リーグに分かれ、そのチーム数も変化してきたが、「東日本学生リーグ戦」となったあとの1971年から一部12大学で定着。

1990年から、試合方式は変わったものの、一部16大学となっていた。今回、35年ぶりに一部リーグの大学数の変更となり、大会史上初めて削減へ踏み切ることになった。

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