「今持っている力を120%出す」 今井正人(福島県南相馬市出身)引退レースへ意気込み 25日に日本選手権クロカン

 25日に福岡市で開かれる日本選手権クロスカントリーを前に24日、注目選手の共同インビューが現地で行われた。今レース男子10キロで現役引退する福島県南相馬市出身の今井正人(39)=トヨタ自動車九州、原町高出身=は「競技者として勝負する思いはある。やりきったという思いでゴールに飛び込みたい」とラストランへの意気込みを語った。

 今井は引退を決めた理由について、昨年10月のパリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」を終えてもけがの影響もあり、状態が上がらなかったとした上で「競技者として世界と戦う、日本の中でも勝負できる位置にいないと痛感した」と説明。高校時代にクロスカントリーで走力を磨いた経験に触れ「最後をこのレースで迎えるのも、大事なことだと思う」と今大会への思い入れを語った。

 現在のコンディションに関しては昨年末にジョギングを始めた状況だが、できる最大限の練習は積めていると強調。「今持っている力を100%、120%出せるよう頑張りたい」と力走を誓った。

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