神々の里の人事交流 南城市の推奨認定に奔走 甲斐梓さん[ヒットのたまご]

南城市の頭文字「N」を模して、聖地と選定品の高い品質をイメージさせた「沖縄南城セレクション」の認定ロゴマーク

[ヒットのたまご](256) 沖縄物産コーディネイター 池村博隆

 甲斐梓さんは昨年6月、宮崎県高千穂町役場から、姉妹都市である南城市役所の人事交流職員として沖縄の地を踏みました。

 旧・佐敷町のころから交流が続く高千穂町は、高千穂神社や天岩戸神社など、神々を祭る神社が数多くあり「神話と伝説の町」と言われています。世界文化遺産「琉球王国最高の聖地・斎場御嶽」を有する南城市とは、歴史的な共通点もあり、深いつながりを感じます。

 庁舎から見た景観に、甲斐さんは「空、空が広い!」と感嘆。山々に囲まれた高千穂の空との違いにびっくりしたそうです。配属された観光商工課では、市の優良な推奨品を認定する「沖縄南城セレクション」業務に携わり奔走。さらに、認定ロゴマークの刷新担当も担いました。

 選定されたロゴマークは、斎場御嶽を想起させる直角三角形で南城市の頭文字である「N」をかたどり、聖地の持つ崇高さと選定品の高い品質をイメージさせました。

 4月に帰任する甲斐さんは「短い期間でしたが、重要な業務を任され、地域の事業者や産品と密に接する機会を得られました」と感謝。この貴重な経験を高千穂町で生かすためにも「南城市とのヒト・モノ・コトの交流を深化させたい」と笑顔で話します。

 神様に導かれた「ご縁」で巡り合った人たち。お互いを理解し合える交流の在り方がすてきだと感じました。

甲斐梓さん

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