便利屋キケ・ヘルナンデス 4チームから移籍先決定か 米記者報道

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ドジャースからFAとなっているユーティリティ・プレーヤーのキケ・ヘルナンデスは、ジャイアンツ、エンゼルス、ツインズ、パドレスの4チームのなかから移籍先を決めるつもりのようだ。ヘルナンデスについては、日本時間2月24日の時点で、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が「次の2~3日のうちに移籍先を決めるだろう」と報じていたが、ローゼンタール記者が続報を出し、具体的なチーム名が明らかになった。

現在32歳のヘルナンデスは内外野の全ポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーとして知られており、長年ドジャースでプレーしていたため、ポストシーズンの経験も豊富。ポストシーズン通算72試合で13本塁打を放っており、2020年にはワールドシリーズ制覇も経験した。メジャー10年目の昨季はレッドソックスで開幕を迎え、シーズン途中で古巣ドジャースへ復帰。2チームで合計140試合に出場し、打率.237、11本塁打、61打点、4盗塁、OPS.646を記録した。

最終候補になっているとみられる4チームのうち、エンゼルスは以前からヘルナンデスに興味を示していることが報じられていた。内外野のあらゆるポジションを守ることのできるヘルナンデスは、マイク・トラウトやアンソニー・レンドンの故障をカバーでき、ザック・ネトやノーラン・シャニュエルといった若手の不振にも対応できる。また、新たな便利屋を獲得することで、ルイス・レンヒーフォのポジションを固定して起用できるというメリットも生まれるだろう。

パドレスは野手(特に外野手)の層が薄く、ヘルナンデスを獲得することで控えの選手層をアップグレードすることができる。ジャイアンツは正遊撃手に有望株マルコ・ルシアーノを抜擢する見込みだが、ヘルナンデスはその保険となるだろう。また、左打ちの外野手が多いため、左腕に強いヘルナンデスをプラトーン要員として起用することも可能だ。ツインズも故障リスクの高い選手や若手の左打者が多いため、便利屋で左腕に強いヘルナンデスはチームにフィットすると考えているのだろう。

様々な起用法に対応できるヘルナンデスは、フィットしないチームのほうが少ないと言っても過言ではないかもしれない。32歳のユーティリティ・プレーヤーは新天地としてどのチームを選ぶのか。まもなく決断が下されることになりそうだ。

The post 便利屋キケ・ヘルナンデス 4チームから移籍先決定か 米記者報道 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.