これからやってくる子どもの本格的な反抗期。今から身構えているパパママも多いのではないでしょうか。今回は私の友人A子から聞いた、思わず怒りたくなる、ご飯も食べずにゲーム三昧の小学生男子の話を紹介します。
ゲームが大好きな息子
A子の息子は小学校6年生。学校の成績が悪いというわけではないのですが、おっとりしているというかめんどくさがりというか、A子が尻を叩かないとゲーム以外は何もしようとはしません。
そんな息子も幼稚園に通っていたころや小学校低学年のころには、かわいいエプロン姿でA子と一緒にキッチンに立って夕食作りを手伝ってくれていました。しかし、近頃は学校から帰ってくると、自室にこもり友だちとオンラインゲーム三昧です。
息子が1人でお留守番
休日、A子と夫は用事があったため、息子を1人残して外出しなければなりませんでした。「カップラーメンとか冷凍食品とかあるから、適当にお昼食べといてね」と言って家を出たのですが……。
息子もお菓子やカップラーメンがパントリーにあると知っているので、お腹が空いたら勝手になにか食べるだろうと思っていました。
ごはんを食べた形跡がない!?
A子夫婦が夕方帰宅後キッチン周りを見ると、朝と全く様子が変わっておらず、息子がなにかを食べた形跡が一切ありませんでした。
2階の自室にいる息子にお昼ごはんを食べたか聞くと、素っ気なく「いや、だってなかったから」と一言。どうやら一度1階には行ったものの、ダイニングテーブルの上に食べ物が置いていなかったために、お昼ごはんを食べなかったらしいのです。
台所育児とは何だったのか……
カップラーメンも冷凍食品もパントリーや冷蔵庫を見ればすぐわかる位置においてありました。息子はどこにあるかも知っていたはずですし、カップラーメンの作り方もレンジの使い方も知っています。けれど「ダイニングテーブルに出しておく」ということまで親がやっておかないと、お昼ごはんも食べないのかとA子は呆れて笑えてきました。
幼いころ、母親がいなくなっても食事に困らないようにと、時間と手間を割いて一緒にキッチンに立って料理をする「台所育児」をさせたにもかかわらず、結果がこのありさま……。
悲しくもなったA子でした。
今は反抗期で食事をするよりもゲームがしたいお年頃なのでしょうか。母の思いが届かなかったのは切ないですね。親の心子知らず、とはまさにこのことだなと感じるエピソードでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K