カージナルスが遊撃手の補充を検討か 有望株ウィンのバックアップ

カージナルスは今季、昨年8月にメジャーデビューした有望株メイソン・ウィンを正遊撃手に抜擢する予定だ。遊撃の2番手はトミー・エドマンが務める見込みだが、エドマンは正中堅手として起用される予定であることに加え、オフに右手首の手術を受けたため、調整が遅れている。そうした事情もあり、オリバー・マーモル監督は控え遊撃手として様々な選択肢を検討していることを明らかにした。地元紙「セントルイス・ポスト=ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、外部からの補強に動く可能性もあるようだ。

グールド記者によると、カージナルスはマーリンズ移籍が決まった元首位打者のティム・アンダーソンには全く興味を示していなかったという。これはウィンを遊撃のレギュラーとして起用する方針を固めていることの証であると言えるだろう。外部から補強するならば、レギュラーとしての出場機会を求める選手ではなく、ウィンのバックアップという役割を受け入れてくれる選手ということになりそうだ。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、ニック・アーメッド、エルビス・アンドルス、ブランドン・クロフォードという3人のベテラン遊撃手を候補としてピックアップ。「どの選手もマイナー契約か低額のメジャー契約で獲得できるだろう」としている。また、ケビン・ニューマン(ダイヤモンドバックス)やホセ・イグレシアス(メッツ)など、すでに他球団とマイナー契約を結んでいる選手が開幕ロースターから漏れたところを狙うという方法もある。

現有戦力では、昨年7月にメジャーデビューしたホセ・ファーミンも候補の1人となる。近年は二塁や三塁での出場機会が増えているものの、もともとは遊撃手であり、昨季もマイナーでは遊撃手として8試合に出場した。マイナー通算打率.256、OPS.717の打撃面が課題だが、スプリング・トレーニングでアピールに成功すれば、開幕ロースター入りの切符を手にする可能性はある。

もしウィンがレギュラー抜擢の期待に応えられないようであれば、エドマンを外野から内野に戻し、4人目の外野手に予定されているディラン・カールソンが多くの出場機会を得るという展開も考えられる。

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