「村カフェ」の1杯から味わい知ることができるものは?―中国

コーヒーと農村が出会って、「村カフェ」が生まれた。写真は寧波市の「祠堂珈琲」。

コーヒーと農村が出会って、「村カフェ」が生まれた。新華網が伝えた。

村カフェはどれくらい人気があるのだろうか。今年の春節(旧正月、今年は2月10日)連休中、帰省した多くの若者は美しい山河の合間に特色の際だついくつかのカフェがあることに気づいた。田舎風のカフェもあれば、洗練された上品なカフェもあり、客には現地の村人以外に、遠方から訪れた人もいた。店内が満席であるだけでなく、デリバリーの注文もひっきりなしだった。デリバリープラットフォームがまとめたデータによれば、年の瀬の近づく頃、村カフェの売り上げは前年同期比230%急増し、村カフェは今時の「新しい年越しアイテム」になった。

実は村カフェは新しい現象ではない。ここ数年の間に、多くの農村にたくさんのカフェができて、数多くの人が訪れるようになった。

江蘇省蘇州市呉中区の旺山村にあるカフェのU spaceは、美しい山の景色と茶畑が広がる場所にある。浙江省寧波市鄞州区の潘火街道にある「祠堂珈琲」は、かつて学校の教室で、喫茶店だったある建物を利用し、中国に昔からある蓋碗(ふた付きカップ)でコーヒーを提供している。浙江省温州市永嘉県大若岩鎮大若岩村の「花開麦餅」珈琲館は、現代的なコーヒーと現地の郷土料理「麦餅(小麦粉で作った薄い皮の中に甘いごまの餡やエビ・肉・玉子などの餡を入れて焼き、いちょう切りにした浙江省の名物軽食)」を融合させている。都市にあるカフェに比べ、農村のカフェは顔面偏差値から商品まで創意工夫に富み、人々は新鮮な驚きとともに強いギャップを感じる。

リラックス感が満たされることも農村カフェの人気が高い理由だ。「都市で飲むコーヒーは生きるためのカンフル剤、村カフェのコーヒーはリラックスするのにぴったり」「おいしいコーヒーを飲みながら、美しい景色を楽しむのは、極上のひととき!」といった感想が聞こえる。

村カフェの独自性は農村の発展の新たな状況の中で生まれたものだ。ここ数年の村カフェの目覚ましい発展は、農村の発展変化の生き生きとした縮図だと言える。農村では帰郷して起業する若者と「新しい村人」が増えた。こうした人々はトレンドに乗り、新しいアイディアを次々打ち出していく。生態環境はますます美しくなり、これに力強い政策の支援が加わって、起業の良好な環境が整い、村カフェに最適な土壌が提供されることになった。

村カフェの人気が出たことは、農村観光の人気に負うところがより大きく、農村観光は村カフェにたくさんの客を送り込んだ。例えば2023年のメーデー連休期間には、浙江省湖州市安吉県の山間部にあるカフェで1日の売り上げが最高5000杯を超え、「コーヒー+キャンプ」モデルにより、1日の売上高は最高30万元(約600万円)に達した。農村観光の炎が、村カフェをますます香ばしく炒り上げ、文化観光との融合推進に向けたより多くのヒントをもたらした。 村カフェの1杯のコーヒーから漂うのは、コーヒーの香りだけではない。泥臭いかぐわしさ、芸術的な息づかい、農村のポテンシャル、こんなものがカップから漂ってくる。村カフェの1杯はじっくり味わうのにふさわしい。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

© 株式会社 Record China