大人になると痛感する、自分の「英語力」のなさ。ちゃんと勉強しておけばよかった……と後悔している人も多いかもしれません。そんなとき、「大人の学び直し」の第1歩として、クスッと笑える「言い訳」から始めてみるのはいかがでしょうか(実際に使うと、呆れられてしまいそうですが……)。『ろくでもない英語の言い訳300』(ダイヤモンド社)より、「休暇の言い訳」に使えるフレーズを紹介します。
「M-1ラストイヤーなので今日は休みます」
“Since this is the last year I can participate in the M-1 Grand Prix, I’m taking a day off today.”
『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋
イラスト:村上テツヤ
――年に1度、若手漫才師の頂点を決める「M-1グランプリ」。彼ら彼女らの真剣勝負は、私たちに笑いと感動を与えてくれます。「結成15年以内」という出場資格があり、「ラストイヤー」の出場で涙をのむ漫才師たちの姿に視聴者は感動を覚えるわけです。
ちなみにM-1は一般人でも参加できます。ラストイヤーとなると周囲に様々な無理が利くことでもおなじみですので、同僚や上司などとコンビを組んで有休を使いまくるのも一興かと思います。
◆◆◆相手を煙に巻く休暇要請◆◆◆
「地球に接近する隕石の軌道を変えるため、本日は出勤できません」
“I can’t come to work today because I need to divert a meteorite approaching Earth.”
――そんな能力を持つ人物が雇われているとはいったいどうしたことでしょう。会社に縛られず、無軌道に生きてみては。
「少子化対策に貢献するため、午後から出勤します」
“To help combat the declining birthrate, I’ll come into work in the afternoon.”
――午前中に、何をする気でしょうか?
「48回目のワクチンを打ったので、2週間休みます」
“I just got my 48th vaccine shot, so I’ll be taking two weeks off.”
――48回ともなると副反応もひとしおでしょう。それにしても新型コロナといい、「失われた30年」といい、『ゴルゴ13』といい、いったいいつまで続くのでしょうか。
「謝せば成る、謝さねば成らぬ何事も。成らぬは人の、謝さぬなりけり」
謝れば必ず結果が出るという教え。
「心技体がバラバラなので、今日は休みます」
“My mind, body, and technique are not in harmony, so I’m taking a day off today.”
『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋
イラスト:村上テツヤ
――武道界でよく使われる「心技体」。自分の力を最大限に発揮するには、精神(心)、技術(技)、身体(体)の調和が重要です。
『北斗の拳』で、ケンシロウが「これはシンの分、ユリアの分」などと相手を殴るシーンがありますが、このパンチが効くのはやはりシンやユリアへの友情や愛情という心ゆえでしょう。皆さまも「俺の人生の分」と思いを込めてタイムカードを挿入すれば、打刻されるインクも多少濃くなるかもです。
◆◆◆社会人に相応しくない休暇要請◆◆◆
「少年革命家に影響を受けたので、会社にはもう行きません」
“I won’t go to the company anymore because I was influenced by the young revolutionary.”
――就職したら「週5日出勤しなければならない」というルールは誰が決めたのでしょうか。「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」とことわざにもあるように、ときには子どもの持つ純粋な視点を通して、社会の常識を疑ってみることも大切かもしれません。
「会社が凶方位にあるので1年休みます」
“Since my company is located in an unlucky direction, I’ll take a year off.”
――吉方位とは開運効果を得られる方角ですが、凶方位とはその逆で、大変縁起の悪い方角を指します。一般的には1年ごとに変わるため、この例文が意味することは1年間の休暇です。
「スマホの保護フィルムに気泡が入ったため、午前休をいただきます」
“Air bubbles got under my smartphone screen protector. I’m taking the morning off.”
――AIだ、ブロックチェーンだと偉そうにいっても、人類はスマホの保護フィルム問題一つ解決できずにいる脆弱な生命体です。気泡の入らない貼り方や入ってしまったときの解消法の情報はあふれていますが、なかなか統一したいい方法はなく、「ガッテン!」もこの問題については沈黙を続けています。
「熟睡の陣」
よく眠れる布団やベッドを背にした陣立て。もし失敗すれば、すぐに寝られる気楽な覚悟を持つこと。
中山
コンテンツクリエイター