カンボジア上院、与党圧勝 フン・セン氏独裁強化

25日、カンボジアの首都プノンペン近郊で投票するフン・セン氏(共同)

 【プノンペン共同】カンボジアで25日、上院選が実施され、与党カンボジア人民党関係者は独自集計の結果を基に、同党が圧勝したと明らかにした。フン・セン党首が昨年8月に首相職を長男フン・マネット氏に世襲させてから最初の国政選挙。フン・セン氏は国王不在時に国家元首代行を務める上院議長に就任すると公言しており、一族の独裁的権力基盤が強化されそうだ。

 人民党関係者によると、改選議席の9割超を固めた。上院選は下院議員や地方評議会(議会)議員の投票で議員を選ぶ間接選挙。与党側が野党弾圧を強め、上下両院の議席をほぼ独占しており、選挙の公正性を巡る国際社会の批判は必至だ。

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