「サッカーで言えば開始10分」、松本人志さんの訴状公開で弁護士が解説

『ワイドナショー』で、「このあとの展開はまだ分からない」。

性加害疑惑に関する『週刊文春』の報道を受けて、吉本興業に所属するお笑いタレントダウンタウンの松本人志さんがこのほど、発行元の文藝春秋社を相手取り名誉棄損による慰謝料5億5000万円を請求する民事訴訟を起こした。訴状内容が同週刊誌でも取り上げられ、その具体性のなさなどが指摘されている。そうしたなか2月25日、同氏が出演していたフジテレビの『ワイドナショー』でこの件が取り上げられ、コメンテーターの犬塚浩弁護士が現状について解説した。

その訴状内容が2月22日に発売された文藝春秋社にも掲載された。同番組によると、松本さんは「客観的証拠は存在しないにも関わらず一方的な供述だけを取り上げた極めてずさんな取材活動に基づく記事」と主張。慰謝料5億5000万円と、期間など定めた謝罪文の掲載を求める内容となっている。

これに対し、週刊文春側は「取材は2020年から行っている。客観的証拠を吟味し慎重に慎重を期したうえで報道した」と報じているという。裁判になればA子さんも証言をする気持ちがあるということだ。

第1回口頭弁論は東京地裁で3月28日に行われる。犬塚弁護士は「訴状がオープンになるのは珍しいです」と説明し、次のように続けた。

「訴状段階というのは、サッカーの試合で言えば開始10分ぐらい。その内容だけを精査し、試合を占うのは無理。これからまだまだいろいろな展開があります。(訴状について)いろいろな評価がされていますが、まだこれを見ただけでは分かりません」

そのようにサッカーに例えて解説。まず、戦いが立ち上がった段階だということだ。

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同弁護士は「まだ始まったばかり。今後の行方は分かりません」と強調していた。

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