毎日30分のゆっくりシャワーでリラックスしています。ガス代・水道代はどのくらいになるでしょうか?

30分間のシャワーにかかる費用は約263.7円

資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、45℃のシャワーを1分間短縮した場合、年間で2070円のガス代と年間1140円の水道代を節約できるとされています。つまり、シャワー1分間にかかるガス代は2070円÷365日=約5.67円、水道代は1140円÷365日=約3.12円と導き出すことができます。シャワー1分間にかかる費用は、ガス代と水道代を足して約8.79円です。シャワーを30分間流しっぱなしにした際の費用は、8.79円×30分=約263.7円となります。これを1年間続けた場合の費用は、約263.7円×365日=約9万6250円です。

1回のシャワーに30分は長い?

株式会社LIXILが2022年に行ったアンケート調査によると、平均入浴時間は「20分以内」が多数でした。回答をくわしく見ると、「11~20分」と回答した人が最も多く43.1%、次いで「10分以内」の17.9%となっています。平均入浴時間が20分以内の人は約6割です。一方で、「21~30分」と回答した人も25.3%いました。ただし、こちらの結果はシャワーのみではなく、湯船に浸かる時間も合わせたものです。「ほぼ毎日湯船につかる」と回答した人は47.4%で、「ほぼ毎日シャワー」(22.7%)を大きく上回っています。これらの結果から、シャワーのみの入浴で毎日30分の時間を費やすのはやや長いといえるでしょう。

資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、シャワーを1分間使うと約12Lのお湯が流れます。浴槽の容量にもよりますが、シャワーを20分程度使用すると浴槽約一杯分(240L)のお湯が流れることになります。浴槽にお湯をためるよりもシャワーの方がエコだと感じている人もいると思いますが、シャワーの使用時間が長くなるとそうでもないことが分かります。特に家族全員が同じようにシャワーを30分間浴びると、浴槽にお湯をためるよりもガス代・水道代がかかる可能性が高いでしょう。

おすすめの節約方法は?

ゆっくりとシャワーを浴びることがリラックスにつながっている場合、無理にその習慣をやめる必要はありません。ただし、ガス代や水道代が気になる場合は、シャワーの使用時間を10分間短縮してみてはいかがでしょうか。毎日のシャワー時間を10分間短縮すると、年間約9万6250円かかっていたガス代・水道代は3分の2の6万4000円程度に抑えられます。シャワーの使用時間を減らした分、時々は湯船に浸かるのもおすすめです。シャワーの使用時間を減らしたくない人は、取り付けるだけで節水できる「節水シャワーヘッド」の利用を検討するのも1つの手です。

シャワーと湯船を上手に併用するのもおすすめ

毎日30分のゆっくりシャワーにかかる費用は、ガス代と水道代を合わせて約9万6250円です。入浴にかかる費用を節約したい人は、シャワー時間を減らすのが最も効果的でしょう。例えばシャワー時間を15分~20分程度に減らし、その分週に何度か湯船に浸かったほうがリラックス効果を得られる可能性があります。また、節水シャワーヘッドの購入も検討してみてはいかがでしょうか。

出典

省エネポータルサイト 風呂・トイレ | 無理のない省エネ節約
LIXIL お風呂が面倒と感じたことがある人は6割以上! 20分以内で効率的にリラックスする方法とは?

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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