井上尚弥の弟・拓真、KO初防衛に相手国メディアは脱帽!「イノウエの方が明らかに優れているファイターだ」

KO初防衛の日本人ファイターに相手国メディアも賛辞を惜しまない。

2月24日、東京・両国国技館でボクシングWBA世界バンタム級王者のタイトルマッチが行なわれ、王者の井上拓真(大橋)は、同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と対戦。自身初の世界戦メインイベントだったが、9回44秒でKO勝利を収め、初防衛に成功した。これで戦績は、20戦19勝(5KO)1敗だ。

世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の弟としても知られる拓真。IBF世界スーパーフライ級王座9度防衛の難敵と対戦したこの日は、途中から接近戦を仕掛ける相手に落ち着いて対応し、試合決着となった9回に会心の右ボディが炸裂。さらに2発目の右ボディでアンカハスは倒れ、そのまま起き上がることができなかった。

この結果を受け、フィリピン紙『The Philippine Star』は、「アンカハスがタクマ・イノウエに9回KO負け」との見出しで記事を掲載。「元世界スーパーフライ級王者アンカハスのパンチは、現WBA世界バンタム級王者にとって脅威とはならず、明らかにタクマ・イノウエの方が優れているファイターだった」と報じている。

さらに、「イノウエのボディ2発が試合終了を告げた」と続けると、「5回までには、アンカハスの顔が赤くなり始めており、戦いで実際に何が起こっているかを明確に反映していた」とも記述。「ポイントを稼いだ右ストレートを含め、イノウエはパンチが速く着弾数もより多かった」と伝えており、今回のKO劇には脱帽するしかないようだ。

実力者アンカハスを見事に撃破した拓真。今後もその活躍からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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