『厨房のありす』視聴率上昇のキーパーソン・前田敦子「名バイプレーヤー」として集める高い評価

2月25日、門脇麦が主演するドラマ『厨房のありす』(日本テレビ系)の第6話が放送される。

スタート直後から、韓国の人気ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』と設定が似ていると指摘された作品だが、第1話は平均世帯視聴率6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)、第2話は5.2%、第3話は4.7%と低調だったが、第4話では5.2%と盛り返しはじめ、第5話は5.5%と、上昇の見込みが出てきている。

ドラマは、自閉スペクトラム症でこだわりの強い天才料理人・八重森ありす(門脇)が幼なじみの三ツ沢和紗(前田敦子)と切り盛りする店に、住み込みバイト希望でひとりの男性・酒江倖生(永瀬廉)がやって来る……という設定。舞台演出家で映画監督の玉田真也氏が脚本を務めるオリジナル作品となっている。

視聴率上昇とともに、ネット上の番組の感想も

《かなり上位で☆好きなドラマです。門脇麦ちゃんは、とにかく可愛い上に 膨大な台詞の演技も、上手ですし…》

《最初はつまらないと思っていたけど、事件とか大病とかが絡まなくて 穏やかな気持ちで見ていられる。ほんわりしてて、優しいドラマ。》

と、好意的な意見が増えているようだ。なかでも目立つのが

《前田敦子、この役いいわあ。毎回面白く見てる。この路線で今後の女優活動をやればいいと思う。》

《彼女がとてもいい味出してると思う。端っぱな感じも下品になり過ぎず、名バイプレーヤーだなぁと思う》

という、主人公の幼なじみで、第3子を妊娠中という設定の和紗を演じる、前田敦子への評価だ。

「前田さんの好演が、視聴率アップの一因につながって面はあると思います。

前田さんといえば、AKB48時代は絶対的エース、不動のセンターという人気ぶりでした。卒業後は活動の場を女優業に移し、数々の映画やドラマに出演してきました。2023年も、ドラマだけでも『ウツボラ』(WOWOWプライム)、『かしましめし』(テレビ東京系)、『育休刑事』(NHK総合・NHKBS4K)、『彼女たちの犯罪』(日本テレビ系)、『OZU~小津安二郎が描いた物語~』(WOWOWプライム)などに出演。そのほかにも、宮藤官九郎さんが企画、監督、脚本を務めた『季節のない街』(Disney+)が配信されたり、映画『そして僕は途方に暮れる』、『あつい胸さわぎ』『Love Will Tear Us Apart』に出演するなど、そのペースはすさまじいものがあります。

繊細な演技からコミカルな演技まで、さまざまな表現で魅力を存分に発揮している前田さんですが、なかでも『彼女たちの犯罪』では、ハイスペックな医師と結婚して何不自由ない暮らしを送るも、夫から使用人のような扱いを受ける孤独な専業主婦で、物語の終盤で、衝撃の事実が判明するという難しい役柄を演じ、高評価を得ていました。

『厨房のありす』では、主人公の幼なじみを演じる前田さんですが、映画『そばかす』(2022年)でも主人公の同級生役で出演しており、相手を“映え”させながら、自身の存在感も出せる名バイプレーヤーとして、クリエイターたちから人気があると聞きます」(芸能記者)

2024年にはすでに出演映画『一月の声に歓びを刻め』が公開され、5月にも出演作が公開予定。まだまだ大忙しのようだ。

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