直前移動に猛暑のサウジ…第1戦をドローで終えたなでしこ池田太監督「突破口を再確認したい」

なでしこジャパンの池田太監督[写真:Getty Images]

なでしこジャパンの池田太監督が北朝鮮女子代表との第1戦を振り返るとともに、次戦へ向けての意気込みを語った。アジアサッカー連盟(AFC)が伝えた。
【ハイライト動画】なでしこは中立地のサウジで北朝鮮とドロー

なでしこジャパン(日本女子代表)は24日、パリ・オリンピック(五輪)アジア最終予選第1戦で北朝鮮女子代表とサウジアラビアのプリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアムで対戦し、0-0のドローで終えた。

[5-4-1]で重心を下げて構える北朝鮮に対し、丁寧にボールを動かして打開を試みるがフィニッシュに乏しく、対照的に強烈なミドルシュートを浴び、GK山下杏也加の力を借りる前半に。

後半は中嶋淑乃や谷川萌々子らを投入したが、ゴールは奪えなかった。ただ、移動からの準備期間が短い中で相手にもゴールを与えず、無失点でゲームを終えた。

トータル180分の戦いを考えれば、遠征地でのドローは決して悪い結果ではない。日本や欧州は寒さの残る中で、現地の気温は31度という寒暖差への対応も余儀なくされたが、指揮官は「気温が高い中、選手たちはよく頑張ってくれました」と、選手を称えた。

一方で、対アジア勢を意識し、引いた相手を崩すための攻撃的オプションとして[4-3-3]をW杯後に導入したことを考えれば、攻撃の質については悩ましさもある。第2戦までも準備期間はわずかだが、コンディション調整や関係性の再確認に努めたいと、池田監督はコメントした。

「試合をコントロールすることはできましたが、なかなかチャンスは作れませんでした。もちろん、目標は勝つことでしたが、次はホームで大きな戦いが待っています」

「第2戦では得点が必要ですし、今日の試合で起きたことをあらためて見直し、どのように突破口を見つけることができるか再確認したいと思います」

最終予選第2戦は日本の国立競技場にて、18:30キックオフで行われる。

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