「退屈」は人間に有益な感情だった ジミヘンなど例に説明「退屈さは行動への要求」カナダの神経科学者

退屈であることは人間にとって良いことだという仮説が示された。カナダのウォータールー大学で教授を務める神経科学者のジェームズ・ダンカート氏は、つまらないという感情は、行動を起こすためのポジティブな要求と判断。スマホをスクロールする代わりに新たなスキルの習得に導かれる可能性があるとしている。

ダンカート教授はBBCのポッドキャスト『インスタント・ジーニアス』で語った。「退屈さは有益です。なぜならそれは行動への要求だからです。意味、価値のある何かを見つけようとあなたを後押ししてくれるものなのです」「あなたが退屈を感じ、スマホを取った場合、それは退屈というシグナルへの良い反応とは言えません」

そして音楽アイコン、ジミ・ヘンドリックスを引き合いに出し、ジミが退屈さを用いて、普通のミュージシャンから伝説のギタリストに変化したとダンカート氏は続けた。

そして、人間関係の形成や新たなスキルへの挑戦など、小さな目標のために退屈さを利用するべきとダンカート氏、一方でギャンブルやソーシャルメディアへの依存といった問題行動に繋がる危険性も示唆していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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