日本代表・富樫勇樹「正直僕にとってはうれしいこと」テーブス海との“新コンビ”に手応え

2月25日、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)が「FIBAアジアカップ2025予選Window1」で中国代表(同29位)に76-73で勝利。この試合で8得点を挙げた富樫勇樹(千葉ジェッツ)が“新オプション”の手応えを口にした。

日本は1936年のベルリンオリンピックを最後に主要国際大会で中国に連敗していたが、馬場雄大(長崎ヴェルカ)がゲームハイの24得点、ジョシュ・ホーキンソンも14得点12リバウンドのダブルダブルの活躍を披露。2年半前にトム・ホーバスヘッドコーチの初陣で敗れた因縁の相手へのリベンジマッチを白星で飾った。

22日のグアム代表戦も含め、この2連戦でひとつ収穫になったのが、同じポイントガード登録のテーブス海(アルバルク東京)と“ダブルユウキ”(富樫勇樹、河村勇輝)の同時起用だった。富樫は「練習でそれほどやっているわけではないですけど、グアム戦での起用が良くて継続したと思う。正直ボールハンドラーがもう一人増えるのは僕にとってはうれしいこと。2本目のスリー(第3クォーター残り2分10秒:55-46)も普段はあまりない形なので。ああやって(テーブスが)ペイントアタックして、僕がシューターのような役割で決めた場面もあった。すごくやりやすく感じました」と頷いた。

テーブスを含めたダブルガードについては、試合後の会見に出席したホーバスHCも「海がペイントアタックすれば、3ポイントシュートが得意なダブルユウキのシュートチャンスを増やせると思う」と手応えを口にしており、「あのコンビネーションはまた使います」と、引き続きチームのオプションとすることを明言した。

中国に惨敗した2年半前の「FIBAワールカップ2023アジア予選」にも出場していた富樫は、「あの時はまだトムさん(ホーバスHC)のバスケットをわかりきれていなくて、3ポイントを意識していたくらいだったので、相手のスイッチにまったく対応できなかった。今日は3ポイント、2ポイント、フリースローと、バランスの良いバスケットができたと思います」とリベンジの1勝を挙げた試合を総括。

パリ2024オリンピックへ向けた貴重な調整機会を勝利で飾り、「成長したところを皆さんに見せることができた。これからアジアで当たり前のように勝てるようになって、世界で戦っていけるようになるのが目標だと思うので、高いところを目指してやっていきたい」と、さらなる高みを見据えた。

【動画】富樫「普段はあまりない形」勝利を手繰り寄せた中国戦の3Pシュート

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