富山県高岡市伏木地区復興を音楽で応援 地元ラーメン店で10組ライブ

熱いステージを披露する出演者

 富山県高岡市伏木湊町のラーメン店「いしずや」が25日、能登半島地震の復興支援として、同店で音楽ライブを開いた。地元の20~50代の愛好者10組が、液状化現象の大きな被害が出た伏木地区を活気づけようと熱いステージを繰り広げた。

 ライブは、困難に耐えることを意味する「堅忍不抜(けんにんふばつ)」と銘打った。音楽が趣味の伏木地区の出身者や在住者がソロやユニットで出演。ステージに見立てた小上がり席で、アコースティックギターの弾き語りを中心にロックやポップスの楽曲を演奏した。

 高岡市吉久2丁目の大工、宮崎勝さん(54)はロックバンド「The Birthday」の「誰かが」など4曲を弾き語りで熱唱した。伏木地区出身の宮崎さんは地震で実家に被害が出たといい「難しいことを考えず、みんなが元気になれば地域も元気になるという気持ちで歌った」と話した。

 住民ら70人以上が来場し、出演者に大きな声援を送った。入場料千円のうち500円を義援金として被災地支援に役立てる。店内に募金箱も設置した。

 いしずや店主の石須克也さん(55)は今後も支援ライブを定期的に開きたいとし「ライブの合間に伏木の町を歩いてもらうなどし、この地域で大変な被害が出たことを多くの人に知ってほしい」と話した。

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