方谷ゆかり 岡山県内の史跡紹介 高梁の中井長寿クラブ 冊子作製

山田方谷ゆかりの史跡を紹介した冊子

 幕末の備中松山藩で財政改革を成し遂げた儒学者山田方谷(1805~77年)について理解を深めてもらおうと、墓所がある高梁市中井町地区の高齢者グループ「中井長寿クラブ」は、方谷にまつわる岡山県内の史跡を紹介する冊子を作った。

 掲載史跡は高梁、新見、倉敷市など9市町の20カ所。第1次長州征伐(64年)の際、留守を預かった方谷が陣頭指揮を執った頼久寺(高梁市頼久寺町)、終焉(しゅうえん)の地となった私塾「小阪部塾跡」(新見市大佐小阪部)などを逸話や写真とともに説明した。

 明治維新後、一時講義を行った国特別史跡・旧閑谷学校(備前市閑谷)に関する記述では、子弟教育に対する方谷の強い情熱も伝えている。

 A4判、15ページ。同クラブの会員向け広報誌に掲載していたコーナーをまとめた。600部作製し、会員らに配ったほか、方谷の里ふれあいセンター(高梁市中井町西方)で無料配布している。

 問い合わせは同センター(0866―28―2001)。

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