物流遅延の影響でスケジュールが二転三転。WECプロローグは一部『参加セッション選択制』に

 WEC世界耐久選手権に参戦するチームには、2月26〜27日にカタールで行われる公式テスト“プロローグ”において、どのセッションで走行するかを選択する権利が与えられることとなった。

 当初2月24〜25日に第1戦と同じルサイル・インターナショナル・サーキットで行われる予定であったプロローグテストは、地理的・政治的な問題のためジブチとイエメンを隔てるバブ・エル・マンデブ海峡が封鎖された影響により、現場への一部マシン/機材の到着が遅れた。

 これによりシリーズはプロローグを2日遅らせることに決定。そして、月曜に2セッション、火曜に1セッションの3セッション制で行う新たなスケジュールを土曜に明らかにしていた。

 しかし、マシンと機材を積んだ最後のコンテナ群がサーキットに到着したのは走行前日の日曜朝になってからであり、一部チームは月曜正午に予定されていたセッション1に向けて準備時間が極めて限られることとなっていた。

遅れてロサイル・インターナショナル・サーキットに到着したアコーディスASPチームのレクサスRC F GT3

 このためシリーズは日曜日になってさらなるスケジュール変更を決定。4つ目のセッションを火曜午後に設けることとし、各チームには月曜日のセッション1、または火曜日のセッション4のどちらに参戦するか、選択権を与えることにした。

 改訂版のタイムスケジュール『バージョン11』では、セッション1が26日月曜の14〜17時、セッション2が18〜23時、セッション3が27日火曜の10〜13時、セッション4が14〜17時に行われることになった。なお、セッション1とセッション4のどちらに参加するかは、月曜正午までに届け出なければならない。

 どちらのオプションを選択しても、それぞれのチームは2日間のテストで11時間の走行枠を手にすることになる。なお、29日木曜日から始まる第1戦『カタール1812km』の走行スケジュールに変更はない。

2月25日付で発表されたWEC公式テスト“プロローグ”のタイムスケジュール・バージョン11。なお、日本との時差はマイナス6時間だ
ロサイル・インターナショナル・サーキットでピットストップ練習を行うTOYOTA GAZOO Racing

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