エレコム製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月20日、エレコム製無線 LAN ルータにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。富士通株式会社の山口翔生氏と株式会社サイバーディフェンス研究所の永岡悟氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

1月のフィッシング報告は分散化が進む、報告件数は減少もURL件数は増加

WRC-1167GS2-B v1.67 およびそれ以前のバージョン
WRC-1167GS2H-B v1.67 およびそれ以前のバージョン
WRC-2533GS2-B v1.62 およびそれ以前のバージョン
WRC-2533GS2-W v1.62 およびそれ以前のバージョン
WRC-2533GS2V-B v1.62 およびそれ以前のバージョン

エレコム株式会社が提供する複数の無線 LAN ルータには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。

・クロスサイトスクリプティング(CVE-2024-21798)
→悪意を持った管理者により細工された内容があらかじめ設定された製品に別の管理者がログインして操作した場合、ウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される

・クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2024-23910)
→当該製品にログインした状態の管理者が細工されたページにアクセスした場合、当該製品に対して意図しない操作をさせられる

JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版へアップデートするよう呼びかけている。

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