やり続けた「右足を残す」 西村優菜は最終日に初60台

最終日に意地を見せた(撮影/村上航)

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 最終日(25日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

西村優菜が今週初の60台となる「68」で回り、初出場だった大会を通算4アンダー54位で終えた。

66位スタートの最終日は悩まされていたショット面でひとつのテーマに取り組むことに集中した。「とにかく“右足を残す”っていうのをずっと意識して、思いっきりやり切れたのは良かった」と少しだけうなずいた。

パッティングに助けられる場面も(撮影/村上航)

ショットで“右手が詰まる”感覚があり、その解消に試行錯誤。「きのう練習場でいろいろやって、キャディにも『どういう風に見える?』と聞いて。“右足”が一番しっくり来た」。ただ、ショットメーカーとしてのレベルでは「出来は半分行くか、行かないか。昨日おとといよりはミスの幅も減って、バーディチャンスも少しあった。でも、結構大きなミスもあった」。まだまだ修正の途上にある。

4日間を振り返れば、グリーンを外して耐える場面が増えた分、アプローチとパターの好調さを感じられたところもある。「パターとアプローチはちょっと自信を持っていたところが多かった。それは、このショットの状態だとありがたかった」と笑う。

次戦はシンガポール(撮影/村上航)

ルーキーだった昨季は出場できなかった大会。「やっぱり、もうちょっといいゴルフがしたかった。来年もここに戻ってこられるように頑張ります」。次週も初出場となるシンガポール開催の「HSBC女子世界選手権」(セントーサGC タンジョンコース)。タイで重ねた我慢を再び予選カットなしの大会につなげる。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン