竹田市で3月2日に樋口了一さんコンサート 竹楽で無償出演の「恩返しに」【大分県】

「会場を満員にして感謝を伝えたい」と来場を呼びかける里山保全竹活用百人会のメンバーら=竹田市竹田町

 【竹田】竹田市を代表する行事・たけた竹灯籠「竹楽(ちくらく)」の演奏会に毎年、無償で出演しているシンガー・ソングライター樋口了一さん(60)=熊本県=のコンサートが3月2日午後4時半から、市内玉来のグランツたけたで開かれる。行事が今年で25回目を迎えるのに合わせ、運営するNPO法人・里山保全竹活用百人会が企画。「満員の客で感謝の気持ちを伝えたい」と来場を呼びかけている。

 樋口さんは大分県内の百貨店のテレビコマーシャルに曲が起用された他、同市の伝統工芸品「姫だるま」を全国に広めたテレビ番組「水曜どうでしょう」のテーマソングも手がけた。「手紙~親愛なる子供たちへ」などの代表曲がある。

 百人会は行事を盛り上げようと、街角で音楽家の演奏会を開催。十数年前、予算面で厳しい状況に陥り、プロミュージシャンへの依頼を諦めざるを得なくなった際も樋口さんは「大分のためなら」と手弁当で駆け付け、出演を続けてくれているという。

 今回のコンサートには市出身のミュージシャン古沢剛さんが共演する他、同番組でディレクターを務める藤村忠寿さん、嬉野雅道さんによるトークショーもある。

 企画した百人会の佐藤功さん(60)は「樋口さんに恩返ししたい。竹楽が多くのボランティアによって支えられていることを知ってもらう機会にもなれば」と話している。

 チケットは全席自由で3千円(税込み)。グランツたけたと市城下町交流プラザで販売している。問い合わせは百人会事務局(0974.63.2638)。

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