渡辺謙「結構大変だったよな…」二宮和也との1泊旅行で『硫黄島』撮影時の思い出を語り合う

俳優の渡辺謙が25日放送の『ニノさんとあそぼ2時間SP』に出演。映画『硫黄島からの手紙』で共演した番組MCの二宮和也に対する当時の印象を語った。

番組では、『渡辺謙と行く!1泊2日東北ツアー!』と題して、東日本大震災発生直後から被災地支援を続け、現地の人とはほとんど顔見知りという渡辺が、二宮らに宮城県気仙沼周辺を案内。まず訪れた地元で人気の中華料理店では、名物の『幻の熟成餃子(ぎょうざ)』や『麻婆坦々麺(たんたんめん)』を紹介した。

一行が絶品料理を満喫する中、左手で食事をとる二宮に対して「ニノさ、左利きじゃん。硫黄島の時は結構大変だったよな」と、渡辺は懐かしそうに、2006年公開クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』で共演した際の思い出を振り返った。映画の舞台となった時代は左利きが矯正されていた背景があり、劇中で二宮も右利きとして演技を行ったという。渡辺は「だから銃、撃つのもこう(右手)だし、だから結構大変」と二宮をねぎらった。

渡辺の発言を受けて、二宮も「謙さんだって毎日おにぎり作ってくれて」と思い出を回顧。渡辺は現地のホテルに炊飯器を持参し、その日の撮影で最も大変そうな共演者に用意したおにぎりを振るまったのだとか。二宮は「(渡辺が出演する)現場がなくても来てくれてましたもんね」とコメント。アメリカでの撮影に慣れない日本人キャストにとって、渡辺は頼れる兄貴的存在だったそうだ。

また、その後訪れた炉端(ろばた)焼きの名店でも、渡辺が“俳優”二宮和也に対する印象を語る場面があった。渡辺は、年齢を重ねるとともに今まで見えなかったことが見えるようになったり、自分が目指しているものを選択できるようになったとしたうえで、『硫黄島からの手紙』で共演した若かりし頃の二宮の様子を激白。「ものすごいいい意味で、いい意味よ、ものすごいフラットだった。ちゃんとこいつ、考えてるのかなみたいな」と二宮について振り返った渡辺は、続けて「でもね、ニノのスタイルは嫌いじゃないのよ。割と普通に呼吸してるみたいに芝居始めるじゃない?」と気負わずに演技をする二宮を評価した。

最後に渡辺は「俺もやっぱずっとそれがやりたくて、40(歳)ぐらいまでかかったのよ。やっぱどうしてもグってかかっちゃうから、それがやっぱりニノの特徴」と、若くして自然体の演技を行っていた二宮を繰り返し称賛した。

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