長崎ランタンフェスが閉幕 集客数は過去最多121万人 福山さん、仲さん効果が絶大

長崎ランタンフェスティバル最終日も大勢の観光客らでにぎわったメイン会場の湊公園=長崎市新地町

 4年ぶりに本格的な規模で開催した長崎ランタンフェスティバル(実行委主催)が25日閉幕した。長崎市は期間中の集客数が前年比68万人増の約121万人(速報値)に上り、1994年に始まって以来、過去最多を記録したと発表した。100万人を突破したのは2018年(106万人)以来3回目。
 市観光政策課によると、本県出身の俳優、シンガー・ソングライターの福山雅治さんと俳優、仲里依紗さんを皇帝・皇后役に迎えた「皇帝パレード」特別版(17日)が集客数を押し上げたと分析。17日の集客は期間中最多の約18万5千人で、1日当たりの集客数として過去最多だった。
 開催期間が例年に比べて2日長く、3連休を2回挟んだほか、期間中の平均気温(11.4度)が昨年の開催期間中より5.7度高く、天候に恵まれたのも追い風になった。
 期間中、市内の主要宿泊施設(20カ所)の客室稼働率は82.3%で前年より16.4ポイント伸び、金曜・土曜などの休前日の稼働率も85.9%と2.4ポイント上回った。
 当初見込んでいた集客数(136万人)に達しなかったが、同課は「福山さんと仲さんの効果が絶大だった。長崎を舞台にした月9ドラマも集客につながった」と説明。市観光交流推進室は「30回目を迎える来年を前に、今年の皇帝パレードで全国に祭りをアピールする機会になった。これを弾みに、100年続く祭りを目指して、さらに盛り上げたい」とした。

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