オープン戦の打率.455 巨人の外野手争いを盛り上げる松原聖弥

巨人の外野のレギュラー争いが熾烈な中で、松原聖弥がオープン戦で猛アピールをしている。

松原は21年に135試合に出場して、打率.274、12本塁打、37打点、15盗塁とレギュラーに定着したが、22年が50試合に出場して打率.113、昨季は21試合に出場して打率.000と1本も安打を放つことができなかった。

巨人は昨年10月に行われたドラフト会議で外野手の佐々木俊輔を指名し、オフには新外国人としてオドーアを獲得した。実績のある丸佳浩、長野久義、梶谷隆幸に加え、秋広優人、浅野翔吾、萩尾匡也、岡田悠希、オコエ瑠偉といった期待の若手も多く、レギュラーだけでなく、一軍を争う枠の競争も熾烈だ。

その中で、松原は“俺を忘れるな!”というような活躍をオープン戦に入ってから見せている。『1番・右翼』で先発出場した23日の阪神とのオープン戦では、昨季10勝をあげた先発・伊藤将司からセンター前に運ぶと、この安打をきっかけに巨人打線は7得点を挙げ、松原自身も初回の第2打席にレフト前に適時打を放った。松原は同日の阪神とのオープン戦に3安打1打点の大暴れ。

翌24日の広島戦でも2回の第2打席に適時内野安打、3回の第3打席にセンターへ犠牲フライと1安打2打点、25日のヤクルト戦も6回の第3打席に吉村貢司郎からレフト前に3試合連続となる安打を放っている。

松原は3試合とはいえ、オープン戦の打率.455(11-5)、3打点、これまではどちらかというとセンターから右方向への当たりが多かったが、5安打中3安打が反対方向への安打だ。

開幕まで良い状態をできるだけキープしていけば、開幕スタメンも見えてくる。プロ8年目の今季は一味違う活躍に期待だ。

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