「前半はゲームをコントロールできていた」東京V守護神マテウスが痛感した横浜との差「チャンスを決め切らないと」

[J1第1節]東京V 1-2 横浜/2月25日/国立競技場

16年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた東京ヴェルディは2月25日、国立競技場で行なわれたJ1第1節で横浜F・マリノスと対戦。7分に山田楓喜の芸術的な直接FKで先制するも、89分と90+3分にゴールを奪われ、1-2で敗れた。

「前半は自分たちがしっかりゲームをコントロールできていましたし、ラインも高く設定していたなかで、相手のミスもありましたけど、自分たちが良いパフォーマンスをできていた」

試合をそうふり返ったのは、GKマテウスだ。

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「ディフェンスの部分は昨年からやってきたことができた時間もあったので、ポジティブに捉えている」とも語ったように、前半は相手のボールホルダーに対して数的優位の状況を作りながら対応し、横浜の強力な攻撃陣にチャンスらしいチャンスを与えなかった。

それでも、結果は悔しい敗戦となった。横浜との差は何だったのか。マテウスはこう指摘する。

「このくらいのレベルになると、前半のチャンスをしっかり決め切らないと、隙を与えた時点でやられてしまうのは分かっていたので、そこの差が今回の結果」

前半は横浜がシュート2本に対し、東京Vは5本。相手GKの好セーブに阻まれたが、決定機もあった。

一方で後半はボールを保持される時間が続き、試合終了間際に立て続けに失点してしまった。「後半にあれだけ攻撃を受けながら45分を守り切るのは難しい」と語ったマテウスは、次戦に向けてこう続けた。

「前半にやってきたプレースタイルとパフォーマンスを、後半も保つことが第一かなと思いますし、後半に入ってきた選手が前半から出ていた選手のリズムと強度に合わせられるよう、しっかり集中して入るのも大事になる」

22年シーズンのJ1王者で、昨季は2位の強豪・横浜を相手に89分までリードしていただけに、今回見つかった課題を次節の浦和戦に繋げ、勝点3を掴みたい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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