「世の中のために」沖縄の居酒屋が献血協力呼びかけ 23年で1万人突破 沖縄市の味自満チェーン

 沖縄県の居酒屋味自満チェーン(伊禮門清吉代表)が呼びかける献血の協力者が22日、1万人を達成した。2002年から23年間、取引業者や友人、地域住民に呼びかけて年に1回実施している。

 この日は沖縄市胡屋の味自満本店駐車場が献血会場。1万人目となった湧田寿子さん(58)=同市=と前後2人に、県赤十字血液センターから認定証が贈られた。

 湧田さんは、勤め先の上司の取引先からの紹介で「自分ができることをしよう」と訪れたという。献血後、1万人目と聞いて「びっくりした。今後も献血させていただきたい」と話した。

 伊禮門代表は「世の中のためにやってきた。みんなの協力がなければ続けられなかった」と協力者に感謝し、今後も開催していく考えを示した。

 県赤十字血液センターの百名伸之所長は「多くの患者に輸血ができ、医療を支えていただいた」とお礼を述べた。(中部報道部・屋宜菜々子)

1万人目の認定を受ける湧田寿子さん(前列中央)と居酒屋味自満チェーンの伊禮門清吉代表(後列右)ら=22日、沖縄市・味自満本店

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